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遺品整理を依頼するまでの手順を解説

遺品整理

「実家の遺品整理は何から始めればいいのかわからない」や「遺品整理には手順があるの?」といったことで頭を悩めている人は多いのではないでしょうか。

多くの人にとって遺品整理は初めての体験となります。自分でやるにせよ、業者に依頼するにせよ、遺品整理の手順やコツをあらかじめ理解しておくことで、時間やコストの節約につながります。

そこでこの記事では、遺品整理や不用品回収のプロが、これから遺品整理を予定している方に向けて「遺品整理の手順」について、分かりやすく解説します。

 

遺品整理を依頼する場合の手順

遺品整理を業者に依頼する場合、以下のような手順を辿ります。
 

  1. 1.遺品整理のスケジュール設定
  2. 2.見積もりに来てもらう業者選定
  3. 3.契約する業者選定および契約
  4. 4.作業(準備、仕分け、整理、供養)
  5. 5.支払い

 

上記の手順について解説します。

 

遺品整理のスケジュール設定

遺品整理の手順で最初のステップとなるのが「遺品整理のスケジュール設定」です。いつまでに作業を完了させるかを明確にすることで、その後の工程を逆算して計画しやすくなります。

とくに、賃貸住宅における遺品整理の場合、賃貸契約が満了する期日または大家さんから指定された退去期限までに済ませる必要があるため、スケジュールを設定することは重要です。

他にも、遺品整理に携わる人たちとの日程調整にも影響するため、手順の最初にスケジュールを設定しておきましょう。

 

見積もりに来てもらう業者選定

次は「見積もりに来てもらう業者選定」です。ゴミや不用品の処分一切を、家族内で対処できるケースを除いては、遺品整理業者や不用品回収業者に依頼することになります。

数ある業者のなかからひとつを選定するにあたり、見積もりが不可欠です。一般廃棄物収集運搬業務許可番号の有無や、遺品整理の実績、さらには口コミ評判などを参考にして、見積もりに来てもらう業者を3~5社選ぶようにしましょう。

いわゆる「相見積もり」を取ることで、費用相場や相場からの乖離などが把握できます。遺品整理を業者に依頼するにあたって最も重要な手順と言えるでしょう。

 

契約する業者選定および契約

複数社から相見積もりを取った後「契約する業者選定および契約」に移行します。契約する業者を選ぶ際には、見積もりで提示された料金だけでなく、接客対応、サービス内容、さらには故人や家族に対する配慮ができているかといったことを基準にして選出するとよいでしょう。

 

作業

契約する業者を選定した後は、実際に遺品整理の作業に入ります。遺品整理は、業者に依頼する場合であっても、依頼主(家族)が対応しなければいけない作業があることも知っておきましょう。

作業の具体的な内容は、主に以下のようなことが含まれます。

 

  • 作業準備:遺品の保管や作業に伴って必要になる道具や資材を揃える
  • 仕分け:遺品と不用品を仕分ける
  • 整理:仕分けた物を保管または処分ごとに整理する
  • 回収および処分:ゴミや不用品を業者に回収、処分してもらう

 
作業の大半は業者が対応してくれますが「仕分け」や「整理」については、故人の遺志や家族の意向を考慮しつつ、業者と連携しながら対応することをおすすめします。

 

支払い

遺品整理における最後の手順は「支払い」です。見積もり金額と相違ないか、合意なしの追加料金がないかといったことを確認し、支払いを済ませましょう。

 

遺品整理で注意すべきこと

遺品整理にあたり、以下のような対応が必要になることも合わせて理解しておいてください。
 

  • 遺言書の有無を確認する
  • 相続人を確認する
  • 各種名義変更手続き

 
それぞれ解説します。

 

遺言書の有無を確認する

遺品整理に着手する事前段階に「遺言書の有無を確認する」ことを忘れないでください。遺品整理は、故人が残した遺言書に基づいて実施しないと、後にトラブルにつながる恐れがあります。

資産および資産価値があるもの以外にも、故人の思い出の品などをどのように取り扱うか、また遺品整理業者が誤って処分してしまわないためにも、始めに確認することをおすすめします。

 

相続人を確認する

「相続人を確認する」ことも大切です。遺品整理によって出てきた資産や価値ある物品などを、誰が相続することになるのか、前もって明確にしておきましょう。

民法では、被相続人の子どもが法定相続人の第1順位となりますが、遺産を分割する場合などは必要に応じて「遺産分割協議」によって遺産の扱いを協議しなければなりません。

参考:法務局,【相続登記ガイドブック】,P.4-16

 

各種名義変更手続き

遺品整理では「各種名義変更手続き」も必要になります。例えば、不動産、預貯金、有価証券、そして自動車などが保有財産と見なされるため、遺品整理を機に対応しましょう。

 

遺品整理を業者に依頼した方がよいケース

遺品整理は自分でも出来ると思いがちですが、いざ始めてみると「予想以上の物量だった」や「時間や人手が足りない」さらには「ゴミを捨てられない」といった様々な問題に直面します。

遺品整理では想定を超えるような問題が頻発するため、以下のようなケースに該当する場合は、はじめから遺品整理や不用品回収業者に依頼した方が賢明かもしれません。

 

  • 遺品整理にかける時間が確保できない
  • 人手が足りない
  • 物量が多い
  • 片付ける対象範囲が広い
  • 高齢や病気が理由で作業できない
  • 退去期日等の時間的な制限が迫っている
  • 遠方に住んでいる
  • 遺品整理する気持ちが湧かない

 
上記いずれかに該当する場合は、一度遺品整理業者に見積もりしてもらい、その金額が問題解消に相当するか否かを判断するとよいでしょう。

この際、複数社から見積もってもらい、最安料金を基準にすることをおすすめします。

 

信頼できる遺品整理業者を見極めるポイント

初めての場合、数ある遺品整理業者の中から信頼できる業者を選ぶことは大変かもしれません。

業者選定にあたり、以下のポイントを参考にして、信頼できる業者を見極めましょう。

 

  • 許可番号の有無
  • 遺品整理の実績紹介やお客様の声
  • 遺品整理士の有無

 

許可番号の有無

信頼できる遺品整理業者を見極めるには「許可番号の有無」を確認してください。具体的には、一般廃棄物収集運搬業務許可番号、産業廃棄物収集運搬業許可番号、そして古物商番号の3つです。

これらの番号は、自治体または公安委員会による正式な営業許可に該当します。番号を有している時点で、遺品整理を含む不用品回収などの実績と信頼がある業者と判断できるでしょう。

 

遺品整理の実績紹介やお客様の声

「遺品整理の実績紹介やお客様の声」も信頼できる業者かを見極めるポイントです。業者のウェブサイトで遺品整理の実績を写真付きで紹介しているかや、実際に遺品整理サービスを利用した人たちのレビューなどを参考にしましょう。

 

遺品整理士の有無

信頼できる業者かどうかを見極める際には「遺品整理士の有無」も参考になります。遺品整理士とは、あくまでも民間資格ではあるものの、取得までにコストと時間を要するため、一定の信頼につながります。

遺品整理士の有無によって法的な問題が生じることはありません。遺品整理士が在籍している業者の方が、遺品整理に対する知識やノウハウがあると考えるとよいでしょう。

 

まとめ

遺品整理を依頼するまでの手順は、スケジュール設定や相見積もり、業者選定、そして実際の作業といったことを辿ります。

また、遺品整理に先立って、遺言書や相続人の確認なども必要です。遺品整理は単なる片付けと考えず、しっかり手順を踏んで計画性を持って取り組むようにしましょう。

 
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