「汚部屋を片付けたいけれど方法がわからない」や「汚部屋を片付けてくれる業者が見つからない」といったことで悩み、片付けがなかなか進まないという人は多いのではないでしょうか。
人知れず汚部屋の片付けについて悩んでいる人にとって、片付け代行業者の選択肢や、サービス内容について理解することは、片付けの第一歩になります。
この記事では、汚部屋やゴミ屋敷の片付けの実績が豊富なプロが、業者選びで困っている人に向けて「汚部屋の片付け代行業者の選び方」について重要なポイントを解説します。
目次
汚部屋の片付け代行業者は、以下のような業者が該当します。それぞれの特徴や違いを理解することで、自分にとって適切な業者を選べるようになるでしょう。
上記について解説します。
汚部屋の片付け代行業者で定番と言えるのが「不用品回収業者」です。不用品回収業者は、不用品やゴミ、そして粗大ごみなどをまとめて回収して処分してくれます。
汚部屋のように生活用品などが含まれているケースはもとより、自分で片付ける限界を超えているようなゴミ屋敷にも対応しています。
汚部屋の片付けにおける最も有力な選択肢である一方、業者選びが大変であることや、ぼったくり被害が多いこと、そして業者ごとにサービス内容が異なることに注意しなければいけません。
参考:独立行政法人国民生活センター、不用品回収サービスのトラブル
「ゴミ屋敷清掃業者」も汚部屋片付け代行業者のひとつです。ゴミ屋敷清掃業者は、ゴミ屋敷の片付けや清掃を主軸にしていますが、実質的には不用品回収業者と同じと言えるでしょう。
昨今では「不用品回収業者によるゴミ屋敷清掃サービス」が主流です。この場合、ゴミの回収や処分に加え、水回り清掃やハウスクリーニングにも対応しています。
汚部屋の片付け代行業者として「遺品整理業者」も含まれます。遺品整理業者は、遺品の仕分け、整理、保管を中心にした片付けを代行してくれますが、ほとんどの場合において不用品やゴミの回収にも対応しています。
ゴミ屋敷清掃サービスと同様で「不用品回収業者による遺品整理サービス」が主流になっており、不用品やゴミの処分に加え、遺品の片付け、お焚き上げによる供養や特殊清掃なども代行してくれます。
「家事代行業者」も汚部屋の片付け代行業者のひとつです。家事代行業者は、実質的には掃除代行であるため、不用品やゴミの回収および処分には対応していません。
日常的に生じる家庭ごみの処分であれば対応してくれるかもしれませんが、家電製品や粗大ごみなどは片付かないと考えてよいでしょう。
汚部屋片付け代行は「不用品回収業者」に依頼することになると考えてよいでしょう。業者を選ぶにあたり、以下のポイントを参考にしてください。
それぞれ解説します。
汚部屋片付け代行業者を選ぶ際は「許可の有無」を確認してください。具体的には、一般廃棄物収集運搬業務許可や産業廃棄物収集運搬業許可といった、自治体からの営業許可を示す番号のことです。
業者の公式ウェブサイトや担当者の名刺に記載してある番号をもとに、各自治体のウェブサイトで有効性についても確認することをおすすめします。
「汚部屋片付けの実績」も重要なポイントです。実績が多い業者であれば、効率的かつ短時間で汚部屋が片付き、結果として依頼者の負担が軽減されます。
また、実績が豊富な業者ほど、近隣住民への気遣いや、依頼主のプライバシーについても配慮してくれやすいため、公式ウェブサイトで実績や事例紹介を確認してください。
「対応してくれるサービスの内容」も汚部屋の片付け代行業者選びで大切なポイントです。
とりわけ、作業後の清掃やハウスクリーニングの有無、害虫駆除や消臭作業などに対応してくれるかどうかを事前に確認することをおすすめします。
汚部屋の片付け代行業者を選ぶ際は「料金」も重要なポイントです。例えば、不用品回収の基本料金の費用相場は、軽トラック1台なら10,000円~、2トントラックなら30,000円が目安となります。
一般的な一人暮らしで、なおかつ家電製品の処分代などの経費も含めると、概ね100,000円が目安になりますので、相場よりも乖離が少ない業者を選ぶことが大切です。
「スタッフの対応」も汚部屋の片付け代行業者選びで重要なポイントです。電話応対や、見積もり時の礼儀作法、さらには女性スタッフの在籍具合なども確認した方がよいでしょう。
スタッフの対応の良さは、依頼しやすさにもつながりますので、汚部屋の片付けに悩んでいる人にとってはとても重要なポイントです。
汚部屋の片付け代行業者が具体的にどのようなことに対応してくれるかについても理解しておきましょう。
サービス内容の詳細は業者によって違いがありますが、汚部屋の片付けにおいては、以下の内容を含むことが一般的です。
業者によっては、これらのサービス内容の一部は別料金になるかもしれません。とくに「ハウスクリーニング」は簡易的な清掃のみとなることがありますので、見積もりの時に明確にしておくことをおすすめします。
汚部屋の片付け代行業者を選ぶ際に必ず心掛けてほしいことが「相見積もり」です。相見積もりとは、同じ条件で複数の業者から見積もりしてもらうことで、最低価格や好条件の業者を見つけやすくなります。
汚部屋を片付ける際、最低でも3社から同じ条件で見積もってもらいましょう。なお、インターネット上にある不用品回収業者の一括見積もりサイトはおすすめしません。
理由は、サイトと提携している業者のみが対象となり、公平な相見積もりにならないためです。
なお、業者から見積もりしてもらう際には、証拠になる「書面」で提示してもらいましょう。金額が口約束だったために、作業当日に追加料金が発生したというトラブルはよくあります。
汚部屋を片付ける際には、以下の流れで進行することをおすすめします。
汚部屋を片付ける際は、いつまでに業者に依頼して片付けを完了させるかや、いつ作業するかといったスケジュールを設定することが大切です。
とくに、賃貸住宅から退去する際に汚部屋を片付けるケースにおいては、新居への引越しにかかる日数も考慮し、賃貸契約満了日までに十分な余裕を持って対応しなければいけません。(ハイシーズンの3月と4月は要注意)
概ねスケジュールが計画できたら、相見積もりしてもらう業者を選定しましょう。この際は、できるだけ地元の業者を選ぶのがおすすめです。
理由は、即日対応してもらいやすいことや、交通費などの請求が発生しにくいためです。
汚部屋の片付け代行業者は「不用品回収業者」に依頼するのがおすすめです。不用品回収業者であれば、ゴミの回収から処分、仕分け、清掃といった一連の作業を効率的に進めるノウハウがあり、結果として依頼者の負担軽減につながります。
汚部屋の片付け代行業者を選ぶ際は、複数の地元業者から相見積もりをとるようにしましょう。
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