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遺品整理は古物商の許可がある業者を選ぶべき?業者選びのコツを解説

遺品整理
遺品整理業者

「遺品整理の業者はどんな許可が必要なの?」や「遺品整理業者は許可がないとダメなの?」といった素朴な疑問を持ったことがある人は多いと思います。また「遺品整理業者はどうやって選べばいいの?」と悩んでいる人もいることでしょう。

遺品整理をはじめとする片付け業者のなかには無資格または無届けで業務をおこなっている業者もいるとされており、ぼったくりや盗難などのトラブル事例が後を絶たないため、利用者は正しい知識を身に付けておくこととが求められます。

そこでこの記事では、遺品整理のプロが初心者にむけて「遺品整理は古物商の許可がいるのか」といったことに関して役立つ情報をわかりやすく解説します。

 

遺品整理の際に知っておくべき古物商許可とは

遺品整理業者を利用しようと考えている方が知っておくべきことが「古物商許可」です。古物商許可とは、事業として中古品を売買する際に必要な許可のことで、各都道府県の公安委員会によって厳しい審査を経て発行されます。

特に、遺品整理や不用品回収、さらにはゴミ屋敷清掃などにおいて、まだ使える不用品を買い取ったり、回収して販売したりする業者は、必ず保有していなければなりません。

このような特性上、古物商許可は業者の信頼度を図る基準としてだけでなく、罰則もあり得る合法的な取引の証明、そして利用者の安心を担保するために欠かせない許可といえます。

出典:古物営業法第一条および第三十一条

 

遺品整理を業者に依頼する際に確認すべき許可や資格

遺品整理を業者に依頼する際は、以下の許可や資格を確認してください。前もってこれらの有効性を理解することで、業者とのトラブル回避につながります。

  • 古物商許可
  • 一般廃棄物収集運搬業許可
  • 産業廃棄物収集運搬業許可
  • 遺品整理士

上記について解説します。

 

古物商許可

遺品整理業者を利用する際は「古物商許可」を確認しましょう。特に、遺品整理の際に業者に買い取ってもらいたいリサイクル品などがある場合は、番号とその有効性を確認してください。

 

一般廃棄物収集運搬業許可

「一般廃棄物収集運搬業許可」も確認しましょう。これは、一般家庭で生じたゴミや不用品である一般廃棄物を収集して運搬するための許可で、遺品整理や不用品回収を請け負う業者は必ず保有していなければなりません。

 

産業廃棄物収集運搬業許可

遺品整理を依頼する業者が「産業廃棄物収集運搬業許可」を保有しているかも重要です。個人の遺品整理には直接的な関係はないものの、許可の取得には厳しい条件が課せられているため、保有している時点で一定の信頼に値します。

 

遺品整理士

「遺品整理士」は参考程度に確認すべき資格です。遺品整理士はあくまでも民間資格のため、必須条件ではありませんが、遺品整理に関する知識や経験を伴った人材がいる会社かどうかを判断する目安になるでしょう。

 

許可や資格がない業者を利用するとどうなる?

遺品整理許可

遺品整理の際に、許可や資格を持たない業者を利用すると、以下のようなトラブルに遭う可能性があることを認識しておきましょう。

  • ぼったくりや高額請求
  • 盗難や紛失
  • 契約と異なる作業
  • 不法投棄による回収措置命令
  • 片付かない
  • 精神的な苦痛

許可や資格を持たない業者を利用すると、金銭的なことだけでなく、精神的な損害がおよぶ可能性があることを知っておいてください。

ぼったくりや盗難のみならず、不法投棄された場合は依頼者に回収命令がくだるかもしれず、故人の家族は大変な損害を被るかもしれません。

 

遺品整理業者の許可や資格の有効性を調べる方法

遺品整理業者の許可や資格を調べるには、以下の方法を参考にしてください。

  • 業者の公式ウェブサイト
  • 名刺や見積書などの書類
  • 業者の車両

一般廃棄物収集運搬業許可や産業廃棄物収集運搬業許可の番号は、業者の公式ウェブサイトなどで調べるとよいでしょう。

信頼できる業者ほど、わかりやすく明確に表示しているため、番号の見つけやすさも業者の信頼度を把握するポイントになります。

なお、許可番号が分かったら、番号の有効性も確認してください。番号の有効性を確認する方法は、各市町村または各都道府県の公安委員会のウェブサイトを利用するとよいでしょう。

出典:岡山市_一般廃棄物処理業許可業者一覧

出典:おかやま廃棄物ナビ(産業廃棄物収集運搬業許可)

 

古物商の許可を持っていない業者の特徴

古物商許可を持っていない業者の特徴として、以下を参考にしてください。必ずしも該当するとは限りませんが、トラブル回避のためには有効です。

  • 軽トラックで町を巡回している
  • 会社を構えていない
  • 連絡先が携帯電話のみ
  • ウェブサイトやSNSを保有していない
  • 無料や格安をうたっている
  • チラシやDMによる営業活動
  • 訪問営業
  • 電話勧誘
  • 許可番号の提示を拒む

上記は、古物商などの許可や資格を持たない業者の多くに共通することです。特に、無料や格安をうたっている業者や、チラシ、電話、そして訪問営業などをおこなっている業者は要注意と認識してください。

 

遺品整理業者を選ぶときのコツ

遺品整理業者を選ぶときのコツとして以下のことを覚えておきましょう。これらは費用を安くする効果が見込めるほか、トラブル回避にもつながります。

  • 地元の業者を利用する
  • 相見積もりをとる
  • 遺品整理の実績が豊富か確認する

それぞれ解説します。

 

地元の業者を利用する

遺品整理業者を選ぶときは「地元の業者を利用する」のがコツです。理由は、地元の業者であればスケジュールの融通がききやすいほか、出張費や交通費などが抑えられるためです。

また、地元の業者であれば口コミ評判が手に入りやすいことに加え、会社として実在しているかも把握しやすいでしょう。

 

相見積もりをとる

「相見積もりをとる」こともコツのひとつです。遺品整理は同じ作業内容であっても、業者によって料金が異なるため、同じ条件の相見積もりによって最低料金と適正価格を把握する必要があります。

まずは、地元の業者3~5社を候補として選び、現場で無料見積もりをお願いしましょう。見積もり時に古物商許可などを確認するのがおすすめです。

 

遺品整理の実績が豊富か確認する

遺品整理業者を選ぶときには「遺品整理の実績が豊富か確認する」こともコツです。遺品整理は、故人や家族の大切な思い出を取り扱うこともあるほか、相続などに関する法律、さらには買取サービスの対応など、幅広い内容を含んでいます。

遺品整理の実績が豊富な業者ほど、遺品整理に関連するさまざまなことに対応してくれるため、良き相談相手にもなってくれるでしょう。

 

遺品整理は古物商許可を持つ業者を選ぼう

遺品整理は古物商許可を持っている業者を利用するのがおすすめです。理由は、まだ使える物を買い取ってくれる買取サービスが利用できるためで、実質的な値引き対応といえます。

古物商許可を有する業者であれば、家電製品や貴金属製品、さらにはブランド品などを買い取ってくれるため、遺品整理にかかる費用と相殺可能になります。

遺品整理の際は、まだ使える物や価値ある物を不用品として処分してしまうのではなく、古物として業者に買い取ってもらうことを検討してください。

 

まとめ

遺品整理は古物商の許可を有する業者に依頼してください。また、一般廃棄物収集運搬業許可や産業廃棄物収集運搬業許可などを保有しているかも併せて確認しましょう。

これらの許可を持っている時点で、信頼に値する業者といえますので、業者を選ぶ際は許可番号とその有効性を確認するようにしてください。

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