「ゴミ屋敷になる人はどんな特徴がある?」や「どんな性格の人がゴミ屋敷にしてしまうの?」といった疑問を持ったことがある人は多いと思います。
ゴミ屋敷になりやすい人には一定の共通点があります。ゴミ屋敷になりやすい人の特徴や環境を理解することで、ゴミ屋敷になることを未然に防いだり、解決法が見えてくるかもしれません。
そこでこの記事では「ゴミ屋敷になる人の特徴」をはじめ、片付け法や対策、さらには安く片付けるコツなどを、ゴミ屋敷清掃のプロがわかりやすく解説します。
目次
ゴミ屋敷になる人の特徴は以下のとおりです。これらの特徴を理解することは、ゴミ屋敷化を回避したり、根本的に解決したりすることに役立ちます。
上記について解説します。
ゴミ屋敷になる人の特徴で典型的なのが「掃除や片付けの習慣がない」です。例えば、定期的にゴミを捨てることや、使った物を所定の位置に収めたりする習慣そのものがない人が該当します。
掃除や片付けを長期間行わないことでゴミ屋敷になるわけです。一方、掃除や片付けさえすればゴミ屋敷化を防げるため、比較的症状は軽いといえるでしょう。
「面倒くさがり」もゴミ屋敷になる人の特徴です。具体的には、ゴミ捨てを面倒くさがったり、後回しにしたりするなど、片付けに対する気力が少ない状態が該当します。
面倒くさがりは、性格に起因するケースだけでなく、仕事や学校などに忙しい、さらにはゴミ捨て場まで距離があるなどの、環境に起因するケースもあります。
ゴミ屋敷になる人の特徴には「収集癖がある」も含まれます。例えば、無料でもらえる冊子やチラシ類、段ボール、使い終わったペットボトルやプラスチック容器、お菓子の箱、さらには他者のゴミなど、多岐にわたります。
収集癖がある人は、一旦片付けても、時間が経つと再びゴミ屋敷になるケースが多いため、要注意です。
「多忙」もゴミ屋敷になる人の特徴です。具体的には、仕事が多忙過ぎるあまり、家のことに手が回らなくなってしまうケースが典型的でしょう。
多忙は、悪循環を作り出す起点になりかねません。多忙ゆえに、ゴミ捨てや片付けが面倒くさくなったり、うつ状態になったりして、ゴミ屋敷化が加速する可能性があるため注意が必要です。
ゴミ屋敷になる人の特徴には「孤独」もあります。特に、単身の高齢者が該当します。家族や友人と疎遠になったり、外出しにくくなったりして、心の隙間を埋めるように室内に物を溜め込みます。
さみしさを物量で補おうとする心理が影響していると考えられます。また、ゴミや物に囲まれていることで、一種の安心感を得ている可能性もあるでしょう。
「精神疾患を患っている」もゴミ屋敷になる人の特徴です。例えば、仕事や人間関係などがきっかけとなり、うつ病を発症してしまうことが挙げられます。
また、セルフネグレクトや総合失調症、気分障害、さらには認知症も該当します。事実、住居荒廃757事例のうち、21.8%が判断力の低下や認知症が原因だったことがわかっています。
出典:公益財団法人日本都市センター,2019,自治体によるゴミ屋敷対策,P.8
ゴミ屋敷になる人の特徴には「身体的な事情を抱えている」も含まれます。具体的には、障がいがあってひとりで片付けや外出ができない人や、高齢で足腰が悪くなったなど、さまざまです。
片付けたくても身体がうまく動かないため、結果としてゴミ屋敷になってしまうケースで、元々は綺麗好きの方がゴミ屋敷になったケースで多く見られます。
ゴミ屋敷を片付ける方法は以下のとおりです。
それぞれ解説します。
ゴミ屋敷を片付ける方法で基本となるのが「自分で片付ける」です。家庭ごみ、粗大ごみ、そしてリサイクル品に仕分け、それぞれを処分していきます。
自分で片付ける方法は、コストが最も抑えられる方法といえますが、片付けのモチベーションや時間がかかることは否めません。
自分で片付ける範疇を超えているようなゴミ屋敷の場合、最低限は自分で片付けて、残りは業者に依頼することになるでしょう。
「ゴミ屋敷清掃業者に依頼する」は、ゴミ屋敷を片付ける方法の定番といえます。プロならではのスピードで、確実に片付くことが特徴です。
コストはかかるものの、半日から1日で片付くため、心理的なメリットが大きいでしょう。料金は、ワンルームで120,000円~、2LDKで350,000円~、そして一軒家だと680,000円~が相場です。
いかなるケースでも確実に片付くため、ゴミ屋敷を片付ける方法の第一選択肢になるでしょう。
ゴミ屋敷にならないための対策は、以下を参考にしてください。
上記について解説します。
ゴミ屋敷にならないための対策で最も重要なことが「根本的な原因を解消する」です。先述したように、ゴミ屋敷になる人には共通する特徴があります。
この特徴を根本的に解消することが最重です。例えば、掃除や片付けの習慣がない人は、掃除と片付けを習慣化することが、ゴミ屋敷化の対策になります。
ほかにも、収集癖がある人は収集癖を止める努力が対策です。孤独や精神疾患が原因の場合は、家族も含めて周囲の力を借りる必要があるでしょう。
ゴミ屋敷化の対策では「掃除と片付けを習慣化する」も基本です。ゴミや不用品、そして使わなくなった物などは、定期的に捨てればゴミ屋敷になることはありません。
室内を掃除する、片付ける、そしてゴミを捨てるといった基本的な行動に取り組むこと、そしてそれを継続することがゴミ屋敷化の対策では不可欠です。
ゴミ屋敷になることを防ぐ対策には「生活習慣を見直す」ことも必要です。例えば、気が向いたときに掃除するや、ゴミ捨てを後回しにすることをやめて、定期的に実践できるスケジュールを計画するとよいでしょう。
また、ゴミ出しできる時間帯に起床することや、掃除や片付けの時間を確保する、ゴミを室内に溜めないなどにも取り組むことが大切です。
ゴミ屋敷を安く片付けるコツは、以下を参考にしてください。
それぞれ解説します。
ゴミ屋敷を安く片付けるには「なるべく自分で片付ける」のがコツです。業者を利用するにしても、ある程度は自分で片付けることで、業者の負担が減り、その分安くなるでしょう。
「相見積もりをとる」もコツです。ゴミ屋敷清掃業者は業者ごとに料金が異なります。最低でも3~5社から同じ条件で見積もってもらい、最低料金と適正価格を把握したうえで、安い業者を選びましょう。
業者を利用する際は「ハイシーズンを避ける」こともコツです。2~4月の新生活シーズンや、年末年始の大掃除シーズンは料金が割高なため、避けることで安くなります。
「買取サービスを利用する」もコツです。ゴミ屋敷清掃業者に家電製品や貴金属製品、さらにはブランド品を買い取ってもらうことで、料金から相殺されて安くなります。
ゴミ屋敷になる人の特徴は、心理的な要因と身体的な要因に分けられます。また、その人の環境も大きく影響するため、複合的な要素が組み合わさっているかもしれません。
ゴミ屋敷になる人に共通する特徴を理解し、片付けや対策の参考にしてください。
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