みなさんは「遺品を買い取ってもらえないだろうか?」と考えたことはありませんか?
故人が生前に暮らしていた家や部屋を片付ける際、家族だけでは対応できない時に利用するのが遺品整理サービスで、遺品整理では買取サービスを活用するのが得策です。
そこでこの記事では「遺品整理の買取サービス」について、遺品整理や不用品回収のプロが初心者にもわかりやすく解説します。
目次
遺品整理の際、業者に買い取ってもらえる遺品は主に以下のような物が挙げられます。
上記について詳しく解説します。
「ブランド品」は買い取ってもらいやすい遺品の代表的な存在です。具体的には、バッグ、財布、腕時計、衣類、さらには楽器類が該当します。
広く知られているブランドであれば、多少のダメージがあっても買い取ってもらえることが多いため、自己判断で処分せずに査定を依頼しましょう。
「貴金属製品」も買い取ってもらいやすい遺品です。例えば、金(ゴールド)や銀、プラチナが使われているアクセサリーやジュエリー、食器、さらには金歯なども含まれます。
また、ダイヤモンド、エメラルド、ルビー、サファイアといった宝石も買い取ってもらいやすい遺品として知られています。
遺品で買い取ってもらいやすい物として「家電製品」も挙げられます。具体的には、テレビ、冷蔵庫、洗濯機、そしてエアコンといった家電4製品のほか、カメラ、パソコン、スマートフォン、タブレット端末などです。
家電4製品については、処分する際にリサイクル料金が必ずかかります。発売から概ね3年内の新しい物であれば、処分するよりも買い取ってもらう方がよいでしょう。
「コレクション品」も買い取ってもらいやすい遺品です。例えば、故人が収集していた鉄道模型、フィギュア、カード、さらにはレコードなどに価値が付きやすいでしょう。
また、古銭、海外紙幣、切手、記念硬貨やメダル、テレフォンカードなども買い取りの対象になります。
遺品で買い取ってもらいやすい物には「アンティークやビンテージ品」もあります。具体的には、掛け軸や陶磁器、茶道具といった日本の骨董品をはじめ、西洋食器、置物、ペルシャ絨毯など、その種類は多岐にわたります。
この他にも、古い楽器や着物、洋服、家具、さらにはワインなどに価値が付くかもしれません。
遺品整理の買取サービスは2通りの解釈があります。ひとつは、遺品かどうかを問わず中古品全般を買い取ってくれる「中古品買取業者による買取サービス」、そしてもうひとつが「遺品整理業者または不用品回収業者による買取サービス」です。
「中古品買取業者による買取サービス」は、持ち込みまたは出張査定となり、価値がある物だけを買い取ってもらえます。
これに対し「遺品整理業者または不用品回収業者による買取サービス」は、価値ある物は買い取り(または片付け費用と相殺)、そうでないと判断した物は回収して処分してもらえます。
両者において買い取り額に大きな差は生じないとされていますが、不要な物を処分してもらえるという点において「遺品整理業者または不用品回収業者による買取サービス」の方が使い勝手がよいと言えるでしょう。
遺品整理の際にでた遺品を高く売るためのコツは以下を参考にしてください。
それぞれのコツについて解説します。
「古物商許可を持っているか確認する」ことは最も基本となるポイントです。遺品を買い取ってくれる業者が「古物商許可」を持っているか、またそれが有効かを確認しましょう。
古物商許可とは、個人または法人を問わず、中古品の売買に関する事業を営む場合に必要な営業許可のことで、古物商許可を有していない者による売買は違法行為になります。
許可を有している者であれば、遺品の価値を適切に評価してくれるため、高額買取につながります。
遺品を高く買い取ってもらうには「複数の業者に見積もってもらう」ことがコツです。
例え同じ物であっても、買い取り業者によって査定額は変わる可能性があります。時間と手間はかかりますが、3社程度から見積もってもらうことで、より高く買い取ってもらいやすくなるでしょう。
「箱や説明書、保証書などを揃える」ことも高く買い取ってもらうコツです。とくに、ブランド品や家電製品などは査定に大きく影響すると言われています。
対象の物だけでなく、その付属品にも価値があるということを心得ておきましょう。
遺品を高く買い取ってもらうコツには「季節に合わせる」ということもあります。例えば、夏にはエアコン、冬には暖房器具などの家電製品が高く売れやすいと言われています。
買取業者としては、買い取った物を保管し続けるのは負担です。季節のものは適切な季節に売ればリユースにもつながり、査定額が割増しされやすいでしょう。
以下の記事では遺品整理を安くするコツについて説明しております。
遺品整理の際に遺品を高く買い取ってもらうためには、業者選びも重要になります。遺品整理業者を選ぶ際は、以下のポイントを参考にしてください。
上記について解説します。
遺品整理業者を選ぶ際は「地元の企業で相見積もりをとる」ことがポイントです。地元の企業であれば、対応スピードが早い、さらに交通費などの経費を請求されにくい利点があります。
遺品整理に着手する前に、最低でも3社から相見積もりをとりましょう。また、その際に買い取ってもらう遺品についても協議しておくと、片付け作業も買い取りも円滑に進みます。
「実績が多く、口コミ評判が良い企業を選ぶ」ことも大切です。遺品整理は単純な片付け作業とはならないため、業者の手際の良さや、礼儀、家族への思いやりも問われます。
実際に業者を利用しなければ分からないことについては、口コミ評判を参考にし、選定にいかしましょう。
遺品整理業者を選ぶ際は「不用品回収業者の遺品整理サービスを利用する」ことをおすすめします。
遺品整理は不用品やゴミの処分を伴います。大きな物から小さな物まで、捨て方や処分方法も異なる大量の物を片付けるのは個人では限界があるでしょう。
そのような場合に「不用品回収業者」を使ってください。さらに、不用品回収業者のなかには「遺品整理サービス」に対応している業者もいますので、業者選びの際に確認することをおすすめします。
不用品回収業者による遺品整理サービスでは、遺品整理にかかる費用を遺品の買取額で相殺してくれます。
仮に、遺品が高額になった場合、片付けてもらったにもかかわらず、お金がもらえるというケースも起こり得ます。
不用品回収業者による遺品整理であれば、片付けと遺品の買取が一度に済むだけでなく、面倒な決済についても簡略化されます。
遺品整理では買取サービスを活用することをおすすめします。とくに、家や部屋の片付けを伴う遺品整理の場合は、不用品回収業者による遺品整理サービスを使えば、手間や労力が大幅に削減できます。
遺品整理は、遺品整理や買い取りサービスにも対応している不用品回収業者に依頼することをおすすめします。
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