「終活の片付けを始めたいけれどコツはあるの?」や「親の終活の片付けをどうしよう?」と考えている方は多いのではないでしょうか。
終活の片付けは、思い出の断捨離とも言え、本人や家族にとって大変なことです。一方、終活の片付けに着手しないと、本人の体力や気力が衰えてしまったり、残される家族が大変な思いをしたりするため、できるだけ早い段階で着手する必要があります。
そこでこの記事では、不用品回収や遺品整理のプロが、これから終活の片付けを控えている方に向けて「終活の片付けのコツや方法」などについてわかりやすく解説します。
目次
終活の片付けのコツは以下のようなことが挙げられます。これらを理解しておくことで、大変な作業となる終活を計画的かつ効率的に進めやすくなるでしょう。
上記のコツについて解説します。
終活の片付けは「目標を立てて家族と共有する」ことがコツです。具体的には、いつまでに終わらせるかや、どの範囲までを片付けるか、そしてどうやって片付けるかといった大まかな目標を決めて、家族と共有しましょう。
次に「目標達成に向けた計画を立てる」ことがコツです。例えば、身の回りの物を誰がどのようにして片付けるかや、いつ捨てるか、大きな家具類の処分方法や期限、また、業者を利用するならいつかなど、具体性を伴う計画を立てましょう。
終活の片付けでは「仕分けする」こともコツです。終活は必ずしもすべてを捨てる必要はなく、保管するもの、捨てるもの、そして保留するものの3つに仕分けすることで、作業の効率がよくなったり、うっかり処分したりするミスを防ぎやすくなります。
終活では「大変な作業はプロに依頼する」こともコツです。例えば、家電製品や家具、重たいもの、そして大量のものについては、プロに依頼して処分してもらうことで、時間の効率化や思わぬ事故の回避、さらにはストレスの低減にもつながります。
終活の片付けは、以下のような方法があります。目標や計画に応じてこれらを使い分けることで、片付けの進捗や効率が向上するでしょう。
それぞれ解説します。
終活の片付け方法として最も基本なのが「自分で片付ける」です。例えば、身の回りの品や、本人にしかわからない思い出の品、そして容易に片付けられるものが対象になります。
本人が仕分け作業を担当し、処分や保管などの大変な作業については、家族が対応する分業体制もおすすめです。
終活の片付け方法では「リサイクルショップ」も活用できます。まだ使用できる家電製品や家具、ブランド品などは、処分してしまうのではなく、リサイクルショップに買い取ってもらうことで、現金化できる可能性があります。
町のリサイクルショップに持ち込むか、リサイクルショップの出張買取サービスなどを利用するのがおすすめです。
終活の片付けでは「譲渡や寄付」を活用する方法もあります。例えば、海外支援などに注力している地元のNPO団体や一般社団法人に譲渡または寄付するとよいでしょう。
持ち込みによる寄付はもちろん、段ボールに入れて宅急便で送る方法もあるため、終活の際のひとつの選択肢として覚えておきましょう。
終活の片付け方法として頼りになるのが「不用品回収業者」です。これは、家庭内のあらゆる不用品をまとめて回収し、処分してくれる業者のことで、家電製品や家具、衣類、古紙など、あらゆる不用品を短時間で片付けられます。
料金の目安は、ワンルームで120,000円~とされており、まとめて片付けたい方や、一度の作業で済ませたい方、そして自分や家族では対応できない場合などの第一選択になるでしょう。
終活の片付けでは以下のような注意すべきこともありますので、併せて覚えておきましょう。
上記について解説します。
終活の片付けは「元気なうちに始める」ようにしましょう。理由は、終活の片付けには体力と気力が必要なためです。
心身ともに元気なうちに始めることで、大変な終活の片付けにも立ち向かえることでしょう。
「思い付きや無計画に始めない」ことにも注意してください。終活の片付けは、本人だけでは片付かないことが多いほか、闇雲な作業では混乱を招く可能性があります。
終活の片付けはひとりで始めるのではなく、家族と協力して計画的に取り組むようにしましょう。
終活の片付けでは「書類の処分」には特に気をつけてください。書類の整理中に戸籍謄本、保険証、年金手帳、有価証券、さらには遺書など、重要な書類を誤って処分してしまわないようにしましょう。
紙類は、その内容の確認を怠りやすいほか、誤って捨ててしまいやすいので注意してください。
終活の片付けにかかる費用を安くする方法として、以下のようなことが挙げられます。
終活の片付けを安くするには「できるだけ自分で片付ける」のがおすすめです。特に、古紙、衣類、段ボールなど、家庭ゴミとして捨てられるものは自分で片付けることで、不用品処分にかかるコストを抑えられます。
終活の片付けは「自治体の粗大ごみ回収サービスを利用する」と安くなります。粗大ゴミは、自治体の回収サービスで処分するのが最も安く済む方法です。
不用品回収業者に回収してもらうことも可能ですが、粗大ゴミが少ないほど料金を抑えられるため、可能な限り自治体の粗大ごみ回収サービスを利用して処分しましょう。
終活の片付けを安くするには「買取サービスを活用する」がおすすめです。特に、不用品回収業者を利用する際は、ブランド品や貴金属製品、そして家電製品などを買い取ってもらうことで、業者に支払う料金と相殺可能です。
不用品回収業者を利用する際は、古物商許可を持っていて、なおかつ買取サービスに対応している業者を選ぶようにしましょう。
「業者を利用する際は相見積もりをとる」ことも安くする方法です。最低でも3~5社に同じ条件で見積もってもらい、最低料金と適正価格を把握しましょう。
不用品回収や遺品整理の料金は、同じ作業であっても業者ごとに異なります。できるだけ多くの業者から見積もってもらい、安く対応してくれる業者を探しましょう。
終活の片付けを成功させるには、できるだけ自分や家族と一緒に片付け、大変な作業だけは業者を利用するのがポイントです。
初めから業者に任せる方法もありますが、終活の片付けは思い出や貴重品なども含まれますので、まずは本人と家族で計画的に片付けてください。
大切なものの仕分けが済み、プロでないと対処できないような作業に差し掛かった段階で業者を使うと、終活の片付けは一層円滑に進むでしょう。
終活の片付けのコツは、あらかじめ目標を立て、家族と協力して計画的に取り組むことです。また、自分たちでは対処できないことは、プロに任せるようにしましょう。
業者を利用する際は、地元の業者を中心にして相見積もりをとって、コストを抑えることも忘れないでください。
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