「借りているアパートの部屋がゴミ屋敷になってしまった」や「ゴミ屋敷になったアパートはいくらくらいで片付けられる?」といったことで人知れずお悩みの方は多いと思います。
借りているアパートがゴミ屋敷になってしまうと、片付け費用だけでなく、原状回復費用もかかる可能性があるため、負担しなければいけない費用の種類や、費用の相場を正しく理解することが大切です。
そこでこの記事では、ゴミ屋敷清掃の実績が豊富なプロが「アパートがゴミ屋敷になった時の費用」について、ゴミ屋敷でお悩みの方に分かりやすく解説します。
目次
アパートがゴミ屋敷になってしまった時、以下のような費用負担が生じると考えてください。
上記について解説します。
アパートがゴミ屋敷になった際にかかる費用のなかで、最も負担が大きくなるのが「ゴミ屋敷清掃業者に支払う片付け費用」です。
これはアパートの室内にあるゴミや不用品、家具、そして家電といった物を回収および処分してもらうことにかかる費用を指しています。
具体的には、ゴミや不用品の回収に使用する車両費、片付けを担当するスタッフの人件費、簡易清掃、そして回収したゴミを最終処分する際のゴミ処分代などが含まれます。
アパート一室分で、なおかつ軽トラック1台で収まるようなら「120,000円~」が相場とされていますが、部屋の間取り、ゴミや不用品の量、そして作業にかかる時間などの条件によって大きく変動することを忘れないようにしましょう。
次に発生するであろう費用が「原状回復費用」です。原状回復費用は退去費用などと表現されることもありますが、基本的な概念としては、借りたアパートを借りた時の状態にして返すためにかかる費用となります。
例えば、壁紙やフローリング、畳、カーペット、キッチンやトイレなどの水まわりが該当し、アパートを借りていた人に過失がある場合は、借りていた人が負担しなければなりません。
借りていたアパートをゴミ屋敷にしてしまったことは、借主の責任と判断されることがほとんどのため、汚れや損傷を回復するための費用は借主が負担することが通例です。
アパートがゴミ屋敷になった際には「引越し費用」も少なからず発生します。引越し先が賃貸住居の場合、敷金や礼金、前納の家賃などが該当し、必然的に負担は大きくなるでしょう。
ゴミ屋敷を片付けることや原状回復に加え、引越しにもお金がかかることを忘れてはいけません。
アパートがゴミ屋敷になった時にかかる片付け費用の相場は以下を参考にしてください。
上記の金額はあくまでも目安です。ゴミ屋敷清掃にかかる費用は、ゴミの量や種類、スタッフの数、使用する車両のサイズなどの組み合わせによって変動します。
ご自身のケースがいくらになるかは、ゴミ屋敷清掃業者に現場で見積もってもらうまでは明確にならないことを覚えておきましょう。
アパートをゴミ屋敷にしてしまった際の原状回復費用の相場を一概に示すことは困難です。なぜなら、室内の汚れや損傷の程度によって原状回復の作業内容や資材が異なるためです。
一般的な賃貸住宅では、退去後のクリーニング代と修繕費として「家賃1ヶ月分」が、契約時に預けた敷金から差し引かれることが多いとされていますが、ゴミ屋敷の場合、預けた敷金だけでは補てん出来ないことがほとんどです。
壁紙の張り替えは、1平方メートルあたり1,000~2,000円、フローリングは5,000~12,000円が相場とされているため、部屋のサイズによって大きく変わります。
また、キッチンやトイレ、洗面所などの水まわりがクリーニングだけでは回復できない場合は、それぞれ新調する必要があるため、借主の負担は500,000円を超えるかもしれません。
アパート一室分のゴミ屋敷を片付けるのにかかる時間は1日と考えてよいでしょう。ゴミ屋敷清掃業者は、1日の作業ですべて完了させることを前提に、車両やスタッフを手配します。
ワンルームでトラック1台分のゴミの量であれば、数時間内に完了するでしょう。ただし、ゴミの量や種類、部屋の間取りなどの条件によって、金額だけでなく作業時間も変わることを忘れないでください。
アパートをはじめとするゴミ屋敷を少しでも安く片付けるには、以下のコツを参考にしてください。
それぞれ解説します。
ゴミ屋敷清掃を安く済ませるには「できるだけ自分で片付ける」ことがコツです。具体的には、家庭ゴミとして捨てられる生ゴミやプラスチックゴミ、さらにはペットボトルなどは事前に自分で捨てるとよいでしょう。
ゴミ屋敷清掃業者は、ゴミや不用品の回収にかかる作業量を重視します。とくに、かさばりやすく、車両の積荷スペースを取ってしまうプラスチックゴミやペットボトルなどは、業者に捨ててもらうよりも、自分で捨てる方が費用負担の軽減につながります。
ゴミ屋敷清掃を安くするコツには「複数の業者から相見積もりをとる」があります。ゴミ屋敷清掃は同じ作業内容であっても、業者ごとに料金が異なるため、1社だけで判断すると高くついてしまうかもしれません。
最低でも3社から現場で見積もってもらい、最低価格と適正価格を把握しましょう。なお、インターネットの一括見積もりサイトは、そのサイトの契約業者だけが見積もりの対象になり、公平な見積もりにならないので注意してください。
ゴミ屋敷清掃の際には「買取サービスを利用する」ことで安くなる可能性があります。例えば、新しい家電製品や、ブランド品、楽器、そして貴金属製品などを、ゴミ屋敷清掃業者に買い取ってもらう形で、請求料金から相殺してもらうことが可能です。
本来であればゴミや不用品として処分されるような物によって、業者に支払う金額を抑えられる可能性があることを覚えておきましょう。
数あるゴミ屋敷清掃業者の中から信頼できる業者を選ぶには、以下のことがポイントになります。
上記について解説します。
可能な限り「地元の業者を利用する」ことがポイントです。なぜなら、出張費や交通費を抑えやすいこと、口コミ評判を手に入れやすい、そして迅速に対応してもらいやすいためです。
一般廃棄物収集運搬業務や古物商許可といった「許可番号を保有している」業者かどうかもポイントです。許可番号は、自治体や公安委員会によって発行されるもので、厳しい審査に合格した企業であることの証明といえます。
業者の公式ウェブサイトなどで「ゴミ屋敷清掃の実績が豊富」かを確認することもポイントです。実績が豊富な業者であれば、実例などを積極的に紹介しているため、実績を公表している業者を選ぶとよいでしょう。
アパートがゴミ屋敷になった場合の費用は、ゴミ屋敷清掃業者の片付け費用、原状回復費用、そして引越し費用などがかかることを覚えておいてください。
なかでも、ゴミ屋敷清掃にかかる片付け費用は、安く抑えることも可能なので、この記事で紹介したことを参考にし、信頼できる業者を選ぶようにしてください。
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