ゴミ屋敷清掃を業者に依頼しようと考えている方にとって、最も重要ともいえる作業が見積もりです。
見積もりは、部屋を片付けてもらうのにいくらかかるのかや、どれくらいの時間で対応してくれるのかを知る手段であるのと同時に、信頼できる業者かどうかを見極めるチャンスでもあります。
また、見積もりのコツを押さえておけば安くなる可能性もあります。そこでこの記事では、ゴミ屋敷清掃のプロが初心者に向けて「ゴミ屋敷清掃は見積もりで安くなるのか」をわかりやすく解説します。
目次
ゴミ屋敷清掃にかかる料金は、見積もり次第で安くなります。なぜ見積もりで安くなるのか、以下の理由を把握しておくと、実際に見積もってもらう際に役立つでしょう。
上記について解説します。
ゴミ屋敷清掃の料金が見積もりで安くなる可能性がある理由のひとつが「業者ごとに算定基準が異なる」ためです。
ゴミ屋敷清掃業者は、同じ片付け作業であっても業者ごとに料金が違います。人件費はもとより、車両費、ゴミ処分代、補償、さらには回収した物をリサイクルして換金できるノウハウの有無なども影響するため、業者ごとに料金に差異が生じるわけです。
業者ごとに異なる細かな算定基準を知ることは難しいですが、相見積もりをとることで安い業者がわかるため、見積もりがとても大切になります。
「業者の稼働状況」も料金に影響を及ぼす要素です。例えば、選定対象となる業者が繁忙期で忙しいと、必然的に料金は割高になりますが、対照的に車両やスタッフに余裕がある業者なら通常期の料金が適用されます。
つまり、業者の稼働状況によっても料金に差異が生じるということです。相見積もりをとることで、業者の稼働状況や適用される料金がわかるため、見積もりが不可欠になります。
ゴミ屋敷清掃にかかる料金を見積もりで安くするためのコツは以下の通りです。以下を実践することを念頭に置いてください。
それぞれ解説します。
ゴミ屋敷清掃の料金を見積もりで安くするには「相見積もりをとる」ことがコツです。相見積もりとは、同じ条件で複数の業者から見積もってもらうことで、最低料金や適正価格を把握できます。
可能な限り多くの業者から見積もってもらいましょう。最低でも3社、多くて10社を目安にするとよいかもしれません。
なお、インターネット上の一括見積もりサイトはおすすめしません。なぜなら、サイトと提携している業者だけが対象であり、公平な見積もりにならないためです。
見積もりの際は「地元の業者を利用する」のがコツです。理由は、地元の業者であれば、交通費や出張費などが加算されにくいためです。
また、業者からすれば、依頼者の現場まで近いほうが作業効率がよくなるため、その分が見積もり金額にも反映されます。
見積もりの安くするコツとして「なるべく自分で片付けておく」も挙げられます。具体的には、現場で見積もってもらう際に、あらかじめゴミをまとめておくことや、作業当日に作業を手伝うことなども含まれます。
見積もり時に、当日までにゴミをまとめておくことや、作業を手伝うことなどを伝えておくと見積もり金額に反映されるでしょう。
「買取サービスの利用を提案する」ことも安くするコツのひとつです。多くの業者は、不用品をその場で買い取ってくれるサービスに対応しており、ブランド品や貴金属製品などを買い取ってくれます。
買い取ってもらった分の金額は料金から引かれる仕組みのため、見積もりの時点で買取サービスを利用する予定であることや、具体的な物品などを提案すると安くなるでしょう。
ゴミ屋敷清掃にかかる料金の算出基準は以下の通りです。どのような仕組みで料金が決まるのかを理解しておくことで、料金を安くできる可能性があります。
上記について解説します。
ゴミ屋敷清掃にかかる料金は「作業範囲」が大きく影響します。例えば、1Rの一部屋なのか、トイレやキッチンも含むのか、さらには2階建て住居の全部屋なのかといったことです。
当然ながら、作業範囲が広いと料金は高くなります。一方、作業範囲が広くても、ゴミがまとめてあったり、手がかからなそうに見える場合は安くなるかもしれません。
次に「物量」もゴミ屋敷清掃の料金を決める要素となります。具体的には、粗大ごみが多いのかや、重たくてかさばる冊子類が多いのか、それとも生ゴミが多いのかなどが影響します。
物量が多いと、車両費と人件費にコストがかかります。一方、散らかっているように見えるものの、物量は少ないと判断されれば料金は安くなるでしょう。
ゴミ屋敷清掃にかかる料金の算定基準には「時間」も含まれます。例えば、午前中だけで片付くのかや、2日がかりの作業になるのかなど、片付けにかかる時間が大きく影響します。
業者は現場見積もりの際に、何人のスタッフで何時間で片付くかを計算しますが、ゴミの量が多かったとしても、片短時間で片付きそうと判断されれば安くなるでしょう。
ゴミ屋敷清掃の見積もりでは、複数の業者から同じ条件で見積もってもらう相見積もりが不可欠です。
相見積もりをとる時のポイントは、なるべく同じ条件で見積もってもらえるように、1日で複数の業者に現場まで来てもらうことです。
例えば、午前10時にA社、午前11時にB社、そして午後12時C社といったように計画すれば、ほとんど同じ条件で見積もってもらえるため、より正確に最低料金や適正価格が把握できます。
また、相見積もりにかける時間を1日に限定することで、依頼者自身の時間のロスも防げるため、効率的になります。
ゴミ屋敷清掃の見積もりで注意すべきことは以下の通りです。
見積もりは最低料金や適正価格が把握できるものの、有効期限があることを忘れてはいけません。
また、業者が口頭でしか料金を伝えないケースや、口約束で済ませるケースなども起こり得るため、証拠が残るようにしっかり書面にしてもらいましょう。
悪徳業者は、見積書の有効期限が切れや、約束した覚えがないなどと主張し、高額請求につなげるかもしれません。
ゴミ屋敷清掃を業者に依頼する際は、見積もりがとても重要になります。業者選定の際には、時間に余裕を持って相見積もりをとってください。
相見積もりの結果や担当者の印象など、総合的な要素を加味して判断しましょう。
ゴミ屋敷清掃の見積もりは不可欠だと分かったと思います。ゴミ屋敷清掃業者は、それぞれ料金が異なるため、1社だけで判断すると大きな損をする可能性があります。
このような事態を防ぐためにも、必ず相見積もりをとってください。この記事を参考にして、相見積もりで料金を安くできるように工夫しましょう。
関連記事