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不用品回収が無料なのはなぜ？廃品回収車の実態
「不用品を無料で回収します」といったアナウンスを流しながら、家の近くをゆっくり走行する車に遭遇したことはありませんか？
これは廃品回収車と呼ばれる車で、多くの人が一度は「無料なら回収してもらおうかな」と思ったことがあるのではないでしょうか。
ゴミを捨てるのにお金がかかる時代に、不用品回収が無料なのはなぜでしょうか？この記事では、不用品回収のプロが廃品回収車の実態などについて分かりやすく解説します。
目次
不用品回収を無料で実施しているのはなぜ？
廃品回収車が不用品回収を無料で実施しているのはなぜかと言うと、客寄せして利益を得ようとしているためと言われています。
廃品回収車は不用品を無料で回収するものの、結局は積み込み代、処分代行費、さらには運搬料といった様々な名目でお金を請求するのが定石とされています。
廃品回収車の場合、回収こそ無料だけれども、別の費用がかかり、なおかつその費用は明確でなく、俗に言う「言い値」となることが特徴です。
例えば、廃品回収車が無料と言うので、パソコンとプリンターを回収してもらった後、処分料として20,000円を請求されたや、回収は無料だが作業料を請求されたなど、そのパターンは様々です。
廃品回収車を巡るトラブルでは、ぼったくりに遭うケースが最も多いとされていますが、その他に、不法投棄された、転売されていた、違法に輸出されたというケースもあります。
このように、不用品回収を無料で実施している廃品回収車は、客寄せのために無料をうたっており、実態は様々な手口で利用者を騙そうとする存在と言えます。
廃品回収車を利用すべきでない理由
廃品回収車が、なぜ不用品回収を無料で実施しているのが分かったところで、廃品回収車を利用すべきでない理由をしっかり覚えておきましょう。
- ぼったくられる可能性がある
- 無許可営業行為かもしれない
- 不法投棄されるかもしれない
それぞれの理由について解説します。
ぼったくられる可能性がある
「ぼったくられる可能性がある」ことは、廃品回収車を利用すべきでない理由の代表的なものです。
前述したように、廃品回収車の多くは、無料回収をうたいながら、結局は様々な理由を付けてお金を請求するケースが多く、高額請求になることもあります。
ぼったくりに遭った場合、泣き寝入りするしかないのが実情ですので、そもそも廃品回収車を利用しないことが重要です。
無許可営業行為かもしれない
廃品回収車を利用すべきでない理由は「無許可営業行為かもしれない」ためです。不用品回収には、一般廃棄物収集運搬業や産業廃棄物収集運搬業といった各自治体からの正式な許可が必要です。
廃品回収車は、これらの許可を得ず、無許可の営業行為を行っているかも知れず、思わぬトラブルに巻き込まれる可能性があるため、利用すべきではありません。
不法投棄されるかもしれない
「不法投棄されるかもしれない」ことも、廃品回収車を利用すべきでない理由です。仮に、不用品として回収してもらった物が不法投棄された場合、その責任は依頼者に及ぶかもしれません。
自治体から回収措置命令が下ると、それに関する費用も依頼主が負担せねばならず、出費だけがかさんで不用品は片付かないという事態になってしまいます。
不用品回収を利用する際の心得
不用品回収を利用する際には、以下のことを心得ておいてください。
- 不用品回収は無料になることはほぼない
- 悪徳業者が存在していることを理解する
- 信頼できる業者を見極める必要がある
それぞれ解説します。
不用品回収は無料になることはほぼない
廃品回収車や不用品回収業者を利用する際には「不用品回収は無料になることはほぼない」と心得てください。
とくに、粗大ごみに分類されるような不用品を処分する際は、必ずゴミ処分料がかかります。これは自治体の粗大ごみ回収または不用品回収業者いずれでも、必須の費用となるため、無料で廃棄できることはないと思ってください。
悪徳業者が存在していることを理解する
不用品を回収してもらう際は、廃品回収車も含め「悪徳業者が存在していることを理解する」ことを心得ましょう。
とくに、見積もりと異なる料金を請求されたり、料金に関する説明や合意が不十分であったりすることでトラブルに発展しやすいとされています。
信頼できる業者を見極める必要がある
不用品回収では「信頼できる業者を見極める必要がある」ことを心得ましょう。具体的には、許可を保有していることや、実績があること、さらには料金体系が明確といったことなどが挙げられます。
廃品回収車や不用品回収業者はたくさん存在するため、その中から信頼できる業者を選ぶ必要があることを忘れないでください。
不用品回収業者の選び方は「不用品回収で信頼できる業者はどうやって見極める？」で解説しています。
なぜ不用品回収は無料にならないのか？
なぜ不用品回収は無料にならないのか、その理由は以下のようなことが挙げられます。
- 家庭ごとに排出量の多さが異なり、公平性に欠けるため
- 資源循環型社会を広めるため
- 廃棄量削減のため
- 処理するのに破壊作業や回収の労力を要するため
- 二酸化炭素排出の抑制
このように、不用品が無料で処分できない理由には、社会的な取り組みが背景にあります。昨今では、地球温暖化の原因となる二酸化炭素の排出を抑制する機運も活発になっており、有料にすることで簡単に捨てられないようにする抑止力の意味合いが強まっています。
不用品回収の費用を少しでも安くする方法
不用品回収がなぜ無料にならないのかが理解できたとしても、不用品の処分は避けて通れません。
不用品回収を少しでも安くするには、以下の方法をおすすめします。
- 自治体の粗大ごみ回収
- リサイクルショップやインターネット
- 不用品回収業者
それぞれの方法について解説します。
自治体の粗大ごみ回収
不用品回収の費用を安く抑えるためには「自治体の粗大ごみ回収」をおすすめします。いわゆる、粗大ごみとして自分で捨てる方法です。
費用は自治体によって異なるものの、目安としてシングルベッドが1,500円、ソファ（二人掛け）が1,000円程度と考えてよいでしょう。
一方、粗大ごみ回収の予約や支払い（粗大ごみ回収券の購入）をする必要があること、指定の回収場所まで自分で運ばなければいけないこと、そして、必ずしもすぐに捨てられる訳ではないことに注意してください。
リサイクルショップやインターネット
「リサイクルショップやインターネット」は、不用品回収を実質的に無料で出来る方法です。リサイクルショップやインターネットの不用品譲渡サイトなどで、買い取りまたは譲渡できれば、実質的な無料回収となります。
多少の利益が出る可能性がある一方で、必ずしも買い取ってもらったり、引き取ってもらえたりするとは限らないため、片付くまでに手間や労力がかかることに注意しましょう。
不用品回収業者
不用品を少しでも安く回収してもらいたい場合は「不用品回収業者」もおすすめです。一般的な費用相場は、軽トラ乗せ放題なら10,000円～、2トン車乗せ放題は30,000円～ですが、すぐに対応してくれることや、1回ですべてが片付くといった付加価値が大きいことが特徴です。
また、不用品の買取も実施している業者であれば、使える物は買い取ってもらい、その他の物は不用品として処分してもらえるため、最終的なコストが下がるかもしれません。
費用の安さだけに目を向けると、自治体の粗大ごみ回収には及びませんが、不用品の処分に対する労力や時間、そしてストレスがないことは大きな魅力と言えるでしょう。
まとめ
不用品回収は無料になることはほとんどないと考えてください。廃品回収車は無料をうたっていますが、結局は高額になったり、不法投棄などのトラブルに巻き込まれたりするかもしれません。
自分では捨てられない場合や、量が多い場合、急いで処分しなければならない時などは、不用品回収業者に依頼するのが結局は安く済むためおすすめです。
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