引っ越しに伴って不用品が出てしまうことはよくあることですが、この際に「不用品を引っ越し業者に回収してもらえないだろうか」と考えたことがある人は多いのではないでしょうか。
引っ越しと不用品回収がまとめて済めばこれほど楽なことはないでしょう。しかし、実際にはそう簡単にはいかないことの方が多いようです。
この記事では、不用品回収のプロが「引っ越し業者は不用品を回収してくれるのか」といったことについて、初心者にもわかりやすく解説します。
目次
不用品回収は多くの引っ越し業者がサービスの一環として対応しています。とくに、大手の引っ越し業者は、ほぼ例外なく不用品回収に対応している他、一部の引っ越し業者は不用品の買い取りサービスにも対応しています。
大手引っ越し業者では、不用品の扱いに対し「引き取り」もしくは「買い取り」のいずれかを提供していますが、前提条件として「引っ越し作業の契約」が必要です。
つまり、不用品回収だけを引っ越し業者に依頼することはできないということになります。あくまでも、引っ越し作業を契約した人だけが受けられる有料のオプションサービスのような位置付けと言えます。
また、不用品として回収してもらえる物は、依頼者がリサイクル料と引き取り料を負担しなければならない家電4品目と呼ばれるテレビ、エアコン、冷蔵庫、そして洗濯機に限定されたり、一部の大型家具のみに限られたりと、その対応内容は業者ごとに異なります。
一般的には、粗大ごみ回収よりも高くつくことがほとんどで、業者が定める手数料を負担しなければなりません。
従って、不用品回収は引っ越し業者に依頼できるものの、引っ越し作業の契約が前提で、なおかつ回収してもらえる不用品が限定され、有料であることを覚えておきましょう。
不用品回収を引っ越し業者に依頼した場合、費用相場の目安は以下の通りです。
上記の費用相場は、あくまでも目安ですが、料金は必須経費となる「国が定めるリサイクル料やゴミ処分料」に、引っ越し業者が任意で定める「作業料や運搬料」を組み合わせて算出されることが一般的です。
つまり、依頼者は自分で処分するよりも「作業料や運搬料」分を多く負担しなければならないと言えます。
一般的に、粗大ごみとして捨てられるシングルベッドは1,500円、ソファは1,000円が相場と言われていますので、引っ越し業者に依頼すると倍ほどの負担になると考えてよいでしょう。
不用品回収を引っ越し業者に依頼する際の注意点は以下の通りです。
それぞれの注意点について解説します。
不用品回収を引っ越し業者に依頼する場合「引っ越し作業を契約することが前提」です。どの引っ越し業者も、不用品回収や不用品買取だけには対応していません。
つまり、引っ越しを伴う不用品回収でのみ、選択肢になり得るいうことです。
「不用品として回収するのはごく一部」であることも注意しましょう。多くの引っ越し業者は、原則として家電4品目のみにしか対応しておらず、一部の業者だけがピアノや家具にも対応している状況です。
引っ越し業者が定めるルールとして、家電や家具は製造から一定の年月を過ぎた物は回収できない、さらには、回収の是非は当日判断ということもあり得るため、引っ越しの時にすべて片付かないことも考えられます。
不用品回収を引っ越し業者に依頼する場合「別料金が発生する」ことも注意しましょう。引っ越し作業の料金に加えて、不用品として回収してもらうひとつひとつに回収料金が加わります。
少量であれば許容できるかもしれませんが、不用品の点数が多くなると予算オーバーになってしまうことは十分に考えられます。
すべての引っ越し業者が対応しているとは限らない
「すべての引っ越し業者が対応しているとは限らない」ことに注意してください。大手の引っ越し業者は不用品回収に対応していることをうたっていますが、厳密には条件が非常に厳しいものになっています。
また、中小企業の引っ越し業者は、そもそも不用品回収や買い取りを実施していないかもしれないため、回収してもらえると思い込まないようにしましょう。
不用品回収を引っ越し業者以外で済ませるには、以下のような方法があります。
それぞれの方法について解説します。
「自治体の粗大ごみ回収」は、低コストで不用品を回収してもらえるためおすすめです。各自治体の粗大ごみ回収サービスを利用する方法で、とにかくコストを抑えたい人に向いています。
一方で、予約や回収券の購入の手間がかかることをはじめ、1回で捨てられる量に制限がある、回収場所まで運ばなければならない、そして予定通りに捨てられるとは限らないといった様々な障害が想定されます。
「リサイクルショップ」は、不用品を買い取りという形で回収してもらえる方法です。新しい家電や、損傷が少ない家具などであれば、多少の利益が出るかもしれません。
しかし、お店まで運ぶ必要があることや、買い取ってもらえなかった場合は片付かないことがデメリットになるでしょう。
「インターネット」の不用品譲渡サイトやオークションサイトは、実質的な不用品回収の選択肢になります。
個人の契約ながら譲渡や売買の契約が成立すれば、ほとんど手間なく不用品を回収してもらえますが、ドタキャンや見ず知らずの人との取引になるため、なにかと心配事やトラブルが起こりやすいと言われています。
「不用品回収業者」は、不用品を回収してもらう際に最もおすすめです。理由は、すぐに片付くことや、少量から大量まであらゆるケースに対応していること、そして回収から廃棄までを一気に済ませてくれるストレスの少なさにあります。
不用品の回収や処分は、とにかくストレスがかかる作業です。とくに、引っ越しを伴う場合は、期限の制限もあるため、不用品回収は必ずと言っていいほど頭を悩ませます。
不用品回収業者であれば、これらのストレスをまとめて解消してくれるため、費用以上の付加価値に満足するでしょう。
不用品回収業者は引っ越し業者と比べて以下の点が異なります。
このように、不用品回収業者は不用品回収を専門にしていることから、引っ越し業者よりもあらゆる面で柔軟性が高いと言えます。
引っ越しに伴い、多くの不用品が出るような場合は、引っ越し業者の不用品回収サービスに固執するよりも、不用品回収業者を利用する方が賢明でしょう。
不用品回収業者の選び方は「初めてでも失敗しない不用品回収業者の選び方」で解説しています。
不用品をまるっと回収・仕分け不要!コウノ産業の不用品回収サービス
不用品回収は引っ越し業者に依頼することも可能です。しかし、どの引っ越し業者も様々な制約を設けていることや、コストが割高であることは否めません。
引っ越し業者と不用品回収業者それぞれのメリットとデメリットをよく理解したうえで、最善の方法を選ぶようにしてください。
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