不用品回収業者を利用したいけれど、値段の仕組みが分からないから不安という人は多いと思います。
不用品回収を巡っては「ぼったくられた」や「相場よりも高くついた」という声も多くあるため、不用品回収の値段がどのようにして決まるのかを知っておくことは自衛にも役立ちます。
そこでこの記事では「不用品回収の値段」に関して、その仕組みや注意すべきことなどを、不用品回収のプロがこれから不用品回収業者を利用しようとしている人に向けて分かりやすく解説します。
目次
不用品回収の値段は、原則として以下3つの要素で決まる仕組みになっています。これらを理解することで、費用を節約できるだけでなく、価格交渉が優位に進められるかもしれません。
上記について解説します。
不用品回収の値段を決める際に必ず考慮されるのが「人件費」です。これは、不用品回収業者の人手にかかるコストであり、依頼する際は必ずかかります。
一般的に、不用品回収の人件費は、ひとり1時間あたり3,000円から5,000円とされていますが、業者によって変わるのが特徴です。
値段を決定するための基本的な考え方としては「作業員が増えるほど高くなる」そして「作業量(作業時間)が多いほど高くなる」と考えるとよいでしょう。
つまり、安く済ませたい場合は、依頼者側があらかじめ「少人数および短時間で終わる」状況にしておくことがポイントです。
「車両費」は不用品回収の値段を決める要素のひとつです。具体的には、回収時に使用する車両のサイズを指しており、軽トラックや2トラックが定番でしょう。
不用品回収でよくある「積み放題プラン」を参考にすると、軽トラで10,000円~、2トントラックでは30,000円~が相場と言えます。
業者によっては、現場までのガソリン代や高速道路料金、さらには作業時の駐車場代などを含めることもあるため、契約前に明確にしてもらいたいポイントです。
依頼者が安く済ませたいなら「小さい車両で済む量に抑える」ことや「地元の業者を利用する」ことで、車両費にかかる負担を減らせるかもしれません。
不用品回収では「ゴミ処分代」も値段を決める大きな要因です。これは、業者が回収した不用品を、ゴミ処分施設で処理してもらう際にかかる必須費用のことで、業者が依頼者から間接的に徴収する仕組みになっています。
一般的に、ゴミ処分代は10キロあたり300円から350円が相場とされていますが、自治体のゴミ処分施設によって差があるため、一概に示すことは難しいでしょう。
また、業者は回収した不用品を正しく処分するために、回収後に「分別作業」を余儀なくされるため、その分の人件費や手数料などが含まれることがあります。
ゴミ処分代を抑えるためには、依頼者があらかじめ「不用品を分別する」そして「不用品の総重量を減らす」ことが有効です。
不用品回収の値段の仕組みを理解するうえで忘れてはいけないのが「隠れ費用」と呼ばれるものです。
隠れ費用について知っておくと、ぼったくりを回避したり、業者の請求金額に納得できたりするでしょう。
それぞれの内容について解説します。
不用品回収の値段には「家電4品目のリサイクル料」が隠れ費用として存在します。これは、テレビ、エアコン、冷蔵庫、そして洗濯機の家電4製品を処分する際に必ず必要な費用のことで、不用品回収であったとしても依頼者が負担しなければならないものです。
リサイクル料は製品によって変動しますが、1点あたり3,000円から4,000円するため、家電4品目を回収してもらう場合は、リサイクル料だけで数万円かかる可能性があります。
従って、テレビ、エアコン、冷蔵庫、そして洗濯機のいずれかを回収してもらう場合は、値段が上がると心得てください。
「作業当日の追加作業料」は、不用品回収の値段を決定する際、隠れ費用になりがちです。例えば、作業当日に追加で回収してもらった不用品に対する費用などが該当します。
トラックにスペースがあるからと言って、当初の予定と異なる物を追加すると請求される可能性がありますので、安易に追加せず、前もって確認してから回収してもらいましょう。
不用品回収の値段には「まとめサイトや比較見積もりサイトの手数料」が隠れている可能性があります。
昨今、インターネット上では、不用品回収業者をまとめて検索できるサイトや、不用品回収業者による見積もりを一括で取得できる便利なサイトが多く見られますが、業者はまとめサイトに手数料を支払う必要があるため、依頼者に対して手数料を上乗せしているかもしれません。
ほとんどの場合、依頼者はまとめサイトの手数料を払っていることに気がつかないため、正に隠れ費用と言えます。
以下の記事では、失敗しない不用品回収業者の選び方について詳しく説明しております。
不用品回収の費用相場は、軽トラ乗せ放題なら10,000円~、2トン車乗せ放題は30,000円~が基本プランになることが多いため、人件費とゴミ処分代を加味すると、50,000円から100,000円と言えるでしょう。
一方、不用品の種類や量が多いと、作業員や作業量が増えたり、大きな車両になったりするため、値段は上がってしまいます。
従って、費用を抑えるためには、通常ゴミや粗大ごみとして捨てられる物は自分で捨てるようにし「可能な限り不用品の量を減らす」ことが重要なポイントになると覚えておきましょう。
不用品回収の値段を安く済ませるためのコツも知っておくと役に立ちます。主に以下のようなことがあります。
それぞれのコツについて解説します。
不用品回収の値段を安くするには「業者選定では相見積もりする」ことがコツです。最低でも3社からは見積もりを取り、比較検討するのが望ましいでしょう。
相見積もりの際は、まとめサイトは使わずに、できるだけ地元の業者を複数選定することをおすすめします。
不用品回収でぼったくられないためのポイントを下記の記事で解説しています。
「値下げ交渉」は、不用品回収の値段を安くするコツです。具体的には、現場見積もり時に「作業を手伝う」や「前もって分別を済ませておく」といった約束をし、業者の作業負担を減らす提案をしてみましょう。
業者としては、作業量が減ることや、人手を削れることは大きなメリットになるため、値下げに応じてもらえる可能性が高まります。
不用品回収の値段を安くするためには、前もって「不用品の量や種類を明確にしておく」ことがコツです。
具体的には、見積もりの時点で不用品の品目や量、そして重量などがある程度明確になっていると、業者も具体的な値段を提示しやすくなります。
業者に概算で出してもらうよりも、より現実的な値段で出してもらう方が安く済む可能性があります。
不用品回収の値段は、人件費、車両費、そしてゴミ処分代の3つが基本で算出されます。これらに加え、必要に応じた家電リサイクル料や追加作業料がかかると考えましょう。
値段については、複数の業者から相見積もりを取り、証拠が残るように書面でもらうようにしてください。