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遺品整理と不用品回収の違い

不用品回収
遺品整理と不用品回収の違い

「不用品回収」に似たサービスのひとつに「遺品整理」があります。これらの違いは何なのか疑問を持ったことがある人は多いのではないでしょうか。

遺品整理と不用品回収は「片付ける」という点においては共通していますが、作業内容や処分までの流れ、そして費用などに違いがあるため、これらのサービスを利用しようと考えている人は、違いについて理解しておくことが大切です。

この記事では「遺品整理と不用品回収の違い」について、遺品整理や不用品回収を数多く手掛けるプロが分かりやすく解説します。

以下の記事では、不用品回収を安い料金で済ませる方法に紹介しております。

不用品回収を安い料金で済ませるためのポイント

遺品整理と不用品回収の違い

遺品整理と不用品回収の違いには、主に以下のようなことが挙げられます。

  • 定義
  • 作業内容
  • 片付ける対象物
  • 処分する際の手続き
  • 相続の有無
  • 費用

上記について解説します。

定義

遺品整理と不用品回収は「定義」が違います。遺品整理は「故人の所有物を仕分け、整理、保管、あるいは処分する」ことであるのに対し、不用品回収は「依頼者が不要と判断する物を回収し、処分する」ことです。

遺品整理は「仕分け、整理、保管」を含む一方で、不用品回収はこれらの作業を伴いません。いずれも同じ片付け作業であるものの、遺品整理は「残す」ことを前提にしており、不用品回収は「処分する」ことを原則とする違いがあります。

作業内容

「作業内容」は大きな違いのひとつです。遺品整理は、故人が生前使用していた家財道具や衣類、書類、さらには現金などの貴重品を細かく仕分け、一度整理して保管、または供養する作業が中心になります。

対照的に、不用品回収は依頼者が不要と判断した家電や粗大ゴミといった不要品一式をまとめてトラックで回収して運搬および処分する作業内容です。

一般的に、遺品整理は1日から2日ほどの時間を要すると言われているのに対し、不用品回収は1時間から3時間の作業で済むと言われています。

片付ける対象物

遺品整理と不用品回収の違いには「片付ける対象物」もあります。遺品整理は、原則として故人が生前使用していた「すべての物」が対象になるのに対し、不用品回収は依頼者が不要と判断した「一部の物」に限られます。

例えば、遺品整理の場合は、故人が生活していた家や部屋のすべての物が対象になりますが、不用品回収は依頼者が指定した範囲内の一部の物だけが対象です。

処分する際の手続き

「処分する際の手続き」も違います。遺品整理は、故人の物を仕分け、整理する作業の後、故人の遺言や遺族などの意思に基づいて供養や処分へと進みます。

一方、不用品回収は、依頼者が作業前に指示した内容に基づいて回収、運搬、処分を実施します。

相続の有無

遺品整理と不用品回収の違いには「相続の有無」も含まれます。遺品整理の場合、現金や貴重品といった資産価値がある物などを、誰がどのように相続するかを決定する必要があります。

これに対し、不用品回収は原則として相続することを前提としていないため、回収した物はそのまま処分という流れを辿ります。

費用

「費用」についてもふたつは大きく違います。具体的には、遺品整理の場合、業界平均は1Rで約120,000円とされているのに対し、不用品回収は10,000円~(軽トラック)、30,000円~(2トントラック)です。

遺品整理は、仕分けや整理といった作業に時間や人件費がかかります。一方、不用品回収は単純に回収して処分するだけであることから、費用に差が生じる訳です。

遺品整理のメリットとデメリット

遺品整理のメリットは以下のようなことが挙げられます。

  • 思い出の品や貴重品などを探してもらえる
  • 仕分けや整理、運搬、処分、供養、清掃などサービスの幅が広い
  • 故人や遺族、依頼者に配慮した片付けになる

対照的に、遺品整理には以下のようなデメリットもあります。

  • 費用が高額になる
  • 作業時間が長くなる

不用品回収のメリットとデメリット

不用品回収のメリットは以下の通りです。

  • 費用が安い
  • 作業時間が短く、すぐに片付く
  • 即日対応も可能

一方、不用品回収には以下のようなデメリットもあります。

  • 遺品整理のようなきめ細かな配慮に劣る
  • 仕分けや整理、清掃などの作業を含んでいない
  • 依頼者がやるべき作業が増える(事前仕分けなど)

遺品整理か不用品回収で迷った際は?

遺品整理

遺品整理か不用品回収のいずれかで迷った際は、以下3つを判断基準にすることをおすすめします。

  • 予算
  • 片付ける物の量
  • 片付ける物に対する思い入れ

最も現実的な問題なのが「費用」です。遺品整理は、時間や人手を要するだけでなく、仕分けや清掃、供養なども含むため、不用品回収よりも料金が割高になります。

また「片付ける物の量」が多い場合や「片付ける物に対する思い入れ」などが大きい場合は、遺品整理の方が適しているかもしれません。

迷った時、費用だけで決めてしまいがちですが、片付ける物の中に現金や貴重品といった資産価値がある物が含まれているようならば、より丁寧な作業になる遺品整理をおすすめします。

一方で、仕分けや整理に必要性を感じないのであれば、遺品整理よりも不用品回収の方が費用も時間も節約できるでしょう。

遺品整理と不用品回収を依頼する業者の選び方

実際に遺品整理または不用品回収を依頼する場合、業者選びのポイントは以下の通りです。

  • 作業実績
  • 一般廃棄物収集運搬業務等の有無
  • 遺品整理士の有資格者の有無

それぞれ解説します。

作業実績

業者選びの際には「作業実績」を参考にしましょう。遺品整理または不用品回収の実績が豊富であることや、創業歴が長いことなどで知ることが可能です。

また、公式サイトなどで遺品整理や不用品回収に関するサービスをしっかり説明してあるかどうかもひとつの目安になるでしょう。(遺品整理は故人への配慮で実績紹介しないケースが多い)

一般廃棄物収集運搬業務等の有無

「一般廃棄物収集運搬業務等の有無」も業者選びでポイントになります。検討対象となる業者が、お住まいのエリアにおいて、一般廃棄物収集運搬業務だけでなく、産業廃棄物収集運搬業や古物商番号といった資格(許可番号)を有しているかどうかを確認しましょう。

これらの許可番号は、自治体によるお墨付きとも言えるもので、新規参入の事業者は取得しにくいとされており、保有している時点で十分な実績と信頼があると判断できます。

参考:一般廃棄物処理業許可業者、岡山市

遺品整理士の有資格者の有無

業者選びの際は「遺品整理士の有資格者の有無」も参考にするとよいでしょう。遺品整理士とは、一般財団法人遺品整理士認定協会が認定する民間資格のことで、有資格者は遺品整理に関する法規や、廃棄物やリサイクルなどに関する知識とノウハウを身に付けています。

あくまでも民間資格であることから、有資格者の有無によってサービス内容に影響が生じるものではありません。

しかしながら、遺品整理士の資格を得るには、最低でも35,000円のコストと、2ヶ月という期間がかかるため、有資格者が在籍していることは一定の信頼につながる判断基準になるでしょう。

参考:遺品整理士、一般社団法人遺品整理士認定協会

以下の記事では、不用品回収業者の選び方について詳しく説明しております。

初めてでも失敗しない不用品回収業者の選び方

まとめ

遺品整理と不用品回収の違いは、その定義をはじめ、作業内容、相続の有無、さらには費用といったことがあります。

いずれも片付けるという点で共通していますが、費用や片付ける物に対する思い入れなどによって使い分けるようにしましょう。

判断に迷う際は、一度業者に相談したうえで、無料見積もりを依頼することをおすすめします。

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