これから遺品整理しなければならない方が注意すべき点として、後悔しないことが挙げられます。
遺品整理を終えて時間が経過してから、あの時なぜ処分してしまったのか?や、うっかり捨ててしまったなどと後悔することはよくあることです。
「遺品整理の後悔」はどのようなパターンがあるのかや、遺品整理で後悔しないためのコツなどを、遺品整理のプロがわかりやすく解説します。
目次
遺品整理で後悔しないためのコツとして、以下のことが挙げられます。あらかじめこれらを知っておくことで、後悔を避けやすくなるでしょう。
上記について解説します。
遺品整理で後悔しないコツとして「事前に保管すべきものをリスト化し、共有する」があります。
これは、片付けに着手する前に、処分しないものを明確にし、間違って処分することや紛失を防ぐための対策で、片付けに関係する家族や業者全員と、しっかり共有することがポイントです。
例えば、通帳や印鑑をはじめ、公的な書類や貴金属、さらには写真といった、故人の思い出などが該当するでしょう。
遺品整理で後悔しないためには「遺言書やエンディングノートの所在を確認する」こともコツです。
理由は、遺言書やエンディングノートに従って片付けやすいためです。具体的には、残すべきものや、譲渡するもの、さらには財産分与など、残された家族では判断しにくいことが、判断しやすくなる可能性があります。
本格的な片付けに着手する前に、家族で遺言書やエンディングノートがないか、探すことをおすすめします。
遺品整理で後悔しないコツとして「まずは家族で片付ける」もあります。この理由は、故人の貴重品や大切な物を家族が確保することにあります。
例えば、遺品整理業者を利用する場合、いきなり作業してしまうと、間違って大切なものを処分されてしまうかもしれません。
遺品整理の際は、まず家族が故人の大切なものを確保することで、後悔が起こりにくくなるでしょう。
遺品整理では「なるべく早く対処する」も後悔しないためのコツです。なぜなら、遺品整理は後回しにするほど大変になりやすいためです。
例えば、長期間放置していると家が痛みやすくなるほか、害虫や害獣、さらには悪臭などが起きる可能性があります。
また、片付ける側の高齢化が問題になるかもしれません。遺品整理では、若くて気力があるうちに済ませておけばよかったと後悔するケースはよくあることです。
遺品整理で後悔するパターンを知っておくことで、後悔を避けやすくなるでしょう。以下のパターンを参考にしてください。
それぞれ解説します。
遺品整理で後悔するパターンで最も多いのが「保管すべきものを処分してしまう」です。具体的には、故人や家族の思い出を処分してしまったり、公的書類を捨ててしまったりすることなどが該当します。
特に、写真や手紙など、故人と縁が深いものを処分してしまうケースの後悔は大きくなりがちで、うっかり処分してしまいやすい点に注意が必要です。
「悪徳業者を利用してしまう」も遺品整理で後悔するパターンです。片付けを急ぐあまり、業者選定が疎かになってしまうケースや、チラシやDMなどの業者を利用し、結果的に本来の料金よりも遥かに高い金額を支払うことになるパターンはよくあります。
遺品整理で悪徳業者を利用してしまうことは、精神的なダメージもさることながら、経済的な損失も大きくなることに注意しましょう。
遺品整理で後悔するパターンには「業者に丸投げしてしまう」もあります。業者任せにすることで手間が省ける利点はありますが、紛失や間違えて処分してしまうことが起こりやすくなります。
また、作業員による現金や貴金属類の盗難の恐れもあります。遺品整理で業者を利用する場合、家族の誰かが監督的な立場で関与しておかないと後悔することがあるので注意しましょう。
遺品整理で処分しない方がよいものとして以下を参考にしてください。
このように、遺品整理では処分すべきでないものがあります。特に、故人の財産に関係するもの一切は、すべて保管した方がよいでしょう。
また、故人の写真などは思い出として残すべきものかもしれないため、後悔しないように保管しておく方が望ましいといえます。
遺品整理では「お金に関係するもの」「現金化できるもの」そして「思い出」の3つを意識して片付けるとスムーズで、なおかつ後悔が起こりにくいでしょう。
遺品整理で後悔しないための対策として、以下を覚えておくと役立ちます。
上記について解説します。
遺品整理で後悔しないための対策として「いきなり業者任せにしない」ことが大切です。業者任せにしてしまうと、大切なものまで処分されてしまうこともあるため、まずは家族で片付けるようにしましょう。
家族が貴重品や思い出の品を確保できた段階で業者に作業してもらうことで、トラブルも避けられます。
「迷ったときは基本的に残す」も遺品整理で後悔しない対策です。片付けで処分してしまったものは二度と元に戻りません。
処分の判断に迷ってしまう場合は、とりあえず保管して後から考えることで判断ミスを防げます。
遺品整理で後悔を防ぐ対策として「業者選定には時間をかける」ようにしましょう。遺品整理業者は数多く存在しますが、なかにはぼったくりなどを働く業者も含まれます。
後悔しないためにも、業者選定にはしっかり時間をかけ、信頼できる業者を選ぶことが大切です。
遺品整理業者との間でよくあるトラブルについては以下の記事を参考にしてください!
関連記事:遺品整理業者とのトラブル事例と対策まとめ!業者の選び方も紹介
遺品整理で後悔しないための業者の選び方は以下を参考にしてください。
それぞれ解説します。
遺品整理業者を選ぶ際は「相見積もりをとる」ことが大切です。なぜなら、相見積もりによって最低料金や適正価格を把握しやすくなるほか、業者の対応を知れるためです。
最低でも3社から同じ条件で見積もってもらい、見積もり内容を書面に残してもらうようにしましょう。
「実績豊富な業者を選ぶ」ことも業者選びでは重要です。遺品整理の実績が豊富な業者ほど、効率的に対応してくれるほか、家族の心情にも寄り添ってくれやすいでしょう。
業者のウェブサイトやSNSなどで、公開されている過去の実績や事例を調べるのがおすすめです。
遺品整理業者選びでは「許可番号を確認する」こともポイントです。具体的には、一般廃棄物収集運搬業務や産業廃棄物収集運搬業、そして古物商番号などが該当します。
これらの許可番号は、各地域の行政機関または公安委員会によって発行されるもので、一定の信頼を知る目安として利用できるため、それぞれ有効な番号かどうかを調べるようにしましょう。
遺品整理で後悔しないコツは、保管すべきものをリスト化することや、なるべく家族で片付けることです。
また、遺品整理を業者に依頼する際は、しっかり時間をかけて信頼できる業者を選ぶようにしてください。
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