
引越しや実家の片付けで出てくる食器は、量も重さもあって扱いに困る品目です。結論から言うと、陶磁器の食器は岡山市では「不燃ごみ」、倉敷市では「埋立ごみ」に分かれ、どちらも収集は月1回。袋の指定も、割れ物の出し方も市によって違います。この記事では岡山市・倉敷市の公式の区分を確認したうえで、割らずに安全に出す手順と、段ボール何箱分も出てしまったときの現実的な片付け方をまとめます。
目次
まず押さえておきたいのが、同じ湯呑でも住んでいる市によって区分の名前が違うという点です。岡山県内でも岡山市と倉敷市ではごみの制度が別なので、市境をまたいで引越しをした方が一番とまどうところです。
岡山市の公式ページは、主な不燃ごみとして「化粧品のびん(乳白色のびん)/ポット/鏡/油びん、ひどく汚れたびん/電球(箱に入れるか新聞紙などで包んで)/窓ガラス/食用油の缶/ガラスコップ/耐熱ガラス/なべ/陶磁器」を挙げています。食器まわりのものは、おおむねここに入ると考えて差し支えありません。
品目ごとの分別区分ページでも、次のように整理されています。
▶ 同じ「茶碗」でも素材で行き先が変わる
おもしろいのは、岡山市の区分表が茶碗を素材ごとに書き分けていることです。木製の茶碗は可燃ごみ、プラスチック製の茶碗はプラ資源。花瓶も同じで、プラスチック製ならプラ資源、それ以外なら不燃ごみです。漆器のお椀とご飯茶碗をまとめて袋に入れてしまいがちですが、本来は別々になります。
出し方は岡山市の有料指定袋に入れて、不燃ごみ収集日の朝8時までにごみステーションへ(一部地域は朝7時30分まで)。大きさの目安について市は「袋の中に入れるごみ1つの大きさが20リットルの有料指定袋に入りきるものです。(45リットルの有料指定袋に入るものが、不燃ごみになるとは限りません。)」と書いています。45リットル袋に入るからといって不燃ごみになるとは限らない、というのは見落としやすいところです。収集は月1回です。
なお、食器棚や食器乾燥機、食器洗い乾燥機は粗大ごみの扱いになります。家具そのものの処分はタンス・食器棚の処分方法5選と費用比較で詳しく書いています。
倉敷市では、陶磁器やガラスの食器は「埋立ごみ」という区分になります。市が例示しているのは「陶磁器類(植木鉢、茶碗、湯呑、皿など)、耐熱ガラス、クリスタルガラス、鏡、使い捨てカイロ、乾燥剤、ガラスコップ、LED、白熱電球」。大きさの基準は「18リットル缶より小さいもの」で、板ガラスなどは長さ1m以内とされています。
分別区分表でも、ガラスコップは埋立ごみで「クリスタルガラス・耐熱ガラスも『埋立ごみ』」、ガラス食器類も埋立ごみ。鏡も埋立ごみですが、三面鏡や座鏡は粗大ごみと書き分けられています。
出し方は「無色の透明又は半透明の袋にいれて。袋がなじまないものは、ヒモで十文字に縛って。」で、こちらも収集は月1回です。
▶ ガラスの食器は「びん」ではない
倉敷市はもう1つ大事な注意を書いています。「農薬・劇薬のびんや窓ガラス・ガラスコップ・ガラス食器などは、『埋立ごみ』に。」。びんは資源ごみとしてコンテナに出しますが、ガラスの食器はそこには入れない、ということです。透明なガラスだからと資源ごみのコンテナに入れてしまう間違いは、現場でもよく見かけます。
ここも市によって書き方が違います。岡山市はガラスくず・ガラス食器について「新聞紙等で包み、出してください。」と案内しています。倉敷市の埋立ごみの注意書きは「ガラスなどは、割れたところなどが危なくないようにテープなどを張り付け、丈夫な袋で。」です。
どちらも狙いは同じで、収集する人の手が切れないようにすることです。袋の外から中身が分かるようにする表示(「キケン」など)の要否については、お住まいの地区の案内や配布されているごみカレンダーで確認してください。地区によって細かい運用が違うことがあります。
倉敷市には、粗大ごみを排出者が分解または壊して出す場合、素材ごとに分類して大きさの基準に合えばそれぞれの区分として出せる、という扱いがあります。ただ、これは大型の家具などを想定した話です。
食器はもともと基準の中に収まる大きさですから、割ってかさを減らす必要がありません。むしろ破片の数が増えるほど袋が破れるリスクが上がり、細かい破片は包みきれずにこぼれます。「大皿だけは入らない」という場合も、岡山市なら20リットルの有料指定袋に入りきるかどうか、倉敷市なら18リットル缶より小さいかどうかがまず基準です。入らない大きさの壺や飾り皿は、岡山市では粗大ごみへ回ります。
金属のふたが付いた土鍋、木の台がついた大皿、プラスチックの持ち手が付いたマグカップ。こうした複合素材のものは、外せる部品は外して、本体の素材で判断するのが基本です。
倉敷市はこの点をはっきり書いていて、埋立ごみの案内に「木やプラスチック、金属などでできたものや複合製品は『埋立ごみ』ではありません!混ぜないで。」と明記されています。岡山市も前述のとおり茶碗を素材別に書き分けています。迷ったら、その素材の名前で分別区分表を引き直すのが確実です。
岡山市の不燃ごみも、倉敷市の埋立ごみも、収集は月1回です。しかも1つの袋に入れられる大きさ・量には決まりがあります。食器は重いので、20リットルの袋に大皿を詰めればすぐに持ち上がらない重さになります。
実家の片付けで食器棚2本分が出た、というケースだと、ステーションに出すだけでは半年がかりになることも珍しくありません。急ぐ場合は自分で受入施設へ持ち込む方法もありますが、受付の日時や手数料は品目・サイズによって異なるので、事前に市の案内で確認してください。
片付けの現場でよく出てくるのが、引き出物でもらったまま押入れに眠っていた食器セットです。桐箱や化粧箱に入ったまま、包装も解かれていない。こういうものは、ごみ袋に入れる前に別の山にしてください。
状態のよい食器は買取や譲渡の対象になることがあります。当社も古物商許可(岡山県第721090023367号)を持って買い取りを行っていますが、値段が付くかどうかは実物次第なので、ここで相場を書くことはしません。まずは「捨てる」と決める前に分けておく、それだけで選択肢が残ります。同じ考え方は遺品整理で出た貴金属・ブランド品の扱い方でも書いたとおりです。
これは現場で毎回お伝えしていることですが、食器は必ず小さめの箱に詰めてください。大きい段ボールに詰めると、持ち上げた瞬間に底が抜けます。新聞紙を丸めて底に敷き、皿は寝かせず立てて並べる。運び出しの事故は、これだけでかなり減ります。
岡山は備前焼をはじめ焼き物が生活に根付いた土地柄で、贈答用の器や来客用の大皿・湯呑を何十客と保管しているお宅が本当に多い地域です。法事のたびに使う器一式が、そのまま押入れに残っているというお宅も珍しくありません。だからこそ、実家の片付けや遺品整理で「食器だけで段ボール十数箱」という状況が起きます。
コウノ産業は岡山県全域に対応し、片付け→買取→回収→クリーニングまでをグループ一気通貫で行っています。食器のように分別に手間がかかるものも、袋詰めから運び出しまでまとめてお任せいただけます。袋で出せるものと粗大ごみになるものの切り分けだけ知りたいという方は、岡山市の粗大ごみの出し方もあわせてご覧ください。
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