
ゴミ屋敷状態の家で害虫や害獣が出てしまったとき、先に殺虫剤で駆除してから片付けよう、と考える方はとても多いです。ですが順番としては逆で、まず発生源になっているものを外に出し、そのうえで駆除と消毒清掃を並行して進めるほうが結果的に早く収まります。エサと湿気と隠れ場所が残っている限り、何度駆除しても同じことが繰り返されるからです。ここでは、片付けの現場で実際に起きていることをもとに、害虫・害獣への向き合い方を整理します。
目次
ゴキブリが好むのは、暖かく湿気があり、暗くて狭い場所です。活動は気温が15度を超えたあたりから始まり、18度を超えると活発になるといわれます。台所によく出るチャバネゴキブリは25度以上を好むため、夏場に一気に数が増えます。
ゴミ袋が積み上がった部屋は空気が動かず、内部に熱と湿気がこもります。そこへ食品の残りかすや飲みかけのペットボトルが加われば、エサと水と隠れ場所がひととおりそろってしまいます。
▶ 段ボールは想像以上に住みかになる
通販の空き箱をたたまずに積んでいる家は少なくありませんが、段ボールは断熱性が高く、波状の隙間が卵を産む場所として使われます。ゴミそのものより先に、まず段ボールを外へ出しただけで様子が変わることもあるほどです。
ひとくちに虫といっても、出どころは違います。浴室や洗面所をふわふわ飛ぶ小さなハエはチョウバエで、排水口の奥にたまったヘドロが幼虫のエサになっています。気温が20度を超えると1〜2週間で卵から成虫になるため、あっという間に数が増えます。生ごみに集まるハエは台所とゴミ袋、ノミはペットや野良猫の出入り、ダニは寝具やほこりが原因です。
つまり、家全体に一律の対策をしても効きません。どこで何が湧いているかを見極めて、その場所を先に断つことが必要になります。ペットのいるお宅の衛生管理についてはペットがいる家の片付けと衛生管理でも触れています。
ネズミの前歯は一生伸び続けるため、硬いものをかじって削る習性があります。家具や柱だけでなく、電気コードや配線がその対象になることがあり、被膜がはがれた状態は発火につながりかねません。天井裏を走る音がする、家具の裏にかじり跡がある、といった段階で手を打ちたいところです。
行政の資料では、ねずみによる被害は衛生的被害、都市機能の阻害、経済的被害の三つに分けて整理されています。中でも見落とされがちなのが衛生面です。サルモネラ症やレプトスピラ症など、ねずみが媒介する感染症が知られているほか、ノミやダニを住居に持ち込む点も指摘されています。
寝具のダニが増えたと感じていたら、実は天井裏のねずみが原因だった、というつながり方をすることもあります。
片付け作業で強く注意するのはこの点です。マスクと手袋なしで大量の堆積物を動かすのは、体調を崩す原因になります。
くん煙タイプの薬剤は、逃げ道をふさがずに使うと、虫をほかの部屋や壁の隙間へ散らしてしまうことがあります。集合住宅であれば、隣の部屋へ移ってしまう可能性も出てきます。使う場合は換気扇や排水口をふさぎ、家全体で同時に行うのが原則とされています。
ゴキブリの卵はセメントのように硬い殻に包まれていて、薬剤をはじいてしまいます。そのため、卵がかえるころ、目安として2〜3週間後にもう一度実施することがすすめられています。一回撒いて片付いた、と考えるのは早いということです。
それよりも、ゴミと段ボールと水分を先に外へ出すほうが確実です。エサと隠れ場所がなくなれば、そもそも増える条件が消えます。
岡山の瀬戸内側は温暖で、年間降水量も1,000〜1,300ミリと全国的には少ない部類です。ただし、雨が少ないことと室内が乾いていることは別の話です。梅雨にあたる6月から7月、そして気温が上がる盛夏には、締め切った室内の湿度は簡単に上がります。
実際、岡山市内や倉敷市内で夏場にご相談が増えるのは、においと虫が同時に我慢の限界を超えるからです。臭いの問題についてはゴミ屋敷の臭い対策で詳しく整理しています。逆に冬は活動が鈍って目立たなくなりますが、いなくなったわけではありません。春先に一気に戻ってきますので、落ち着いている時期こそ片付けの好機です。
作業でいちばん気を使うのが搬出時です。荷物を動かせば、中にいた虫は必ず外へ出ようとします。玄関を開けっ放しにしたまま運び出せば、廊下や隣家へ広がりかねません。袋の口を閉じてから運ぶ、出入りのたびに扉を閉める、といった地味な積み重ねが効きます。作業当日の流れはゴミ屋敷の片付け当日の流れにまとめています。
正直に申し上げると、害虫駆除・害獣駆除は片付け業者とは別の専門分野です。巣の特定や侵入口の封鎖、薬剤の選定は、その道の業者が担当すべき仕事になります。
私たちができるのは、発生源そのものを取り除き、汚れた床や壁を清掃・消毒して、駆除が効きやすい状態に戻すことです。状況によっては、片付けを終えたうえで駆除の専門業者に入ってもらう流れをおすすめすることもあります。何でも自社でやれると言い切るより、そのほうがお客様の負担が軽くなると考えています。
コウノ産業は岡山県全域で、不用品回収・ゴミ屋敷片付け・遺品整理を承っております。一般廃棄物収集運搬業(岡山市第4019号/倉敷市第185号)、産業廃棄物収集運搬業(岡山県第03301020119号/岡山市第08310020119号)、古物商(岡山県第721090023367号)の許可を取得しております。
グループ内で片付けから買取、回収、クリーニングまで一貫して対応できますので、複数の業者とやり取りする手間がかかりません。虫の発生した室内という、ご本人には手をつけづらい現場も数多く経験しております。お見積りは無料です。まずは今の状況をお聞かせください。
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