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実家がゴミ屋敷になっている時はどうやって片付ける?

ゴミ屋敷清掃
実家のゴミ屋敷

久しぶりに帰省したら実家がゴミ屋敷になっていたや、人知れず現在このような境遇に置かれているという人もいるのではないでしょうか。

核家族化や高齢者の単身生活が増加しているといった様々な事情で、綺麗だった実家がいつの間にかゴミ屋敷になってしまい、家族が途方に暮れてしまうケースは少なくありません。

決して他人事では済ませられない「実家がゴミ屋敷になる問題」について、不用品回収やゴミ屋敷清掃のプロが、ゴミ屋敷の片付けに困っている人に向けて、片付けの対処法を中心に分かりやすく解説します。

 

実家がゴミ屋敷になっていた時の対処法

実家がゴミ屋敷になってしまった時は、以下の対処法を参考にしてください。これらの対処法を理解することで、片付けだけでなく家族のケアも円滑に対処できるようになります。

  • ゴミ屋敷になった原因や理由を理解する
  • 家族で片付ける
  • 不用品回収業者やゴミ屋敷清掃業者を利用する

上記の対処法について解説します。

 

ゴミ屋敷になった原因や理由を理解する

まず取り組むべきことが「ゴミ屋敷になった原因や理由を理解する」ことです。なぜゴミ屋敷になってしまったのか理由を理解しなければ、再発や悪化につながる可能性があります。

決してやってはいけないことが「責任の追及」です。実家で暮らす親を責めたり、問い詰めるような言動にならないように細心の注意を払う必要があります。

原因や理由を理解する行為そのものが心のケアにつながると解釈し、会話から始めるのがおすすめです。

 

家族で片付ける

次に「家族で片付ける」ことが有効です。具体的には、必要な物と不要な物の仕分け、不衛生なゴミの処分、さらには危険な物を取り除くことなど、生活に支障が生じやすい部分から片付けるとよいでしょう。

ゴミ屋敷の住人の多くに共通する主張が「もったいない」や「いつか使用する」さらには「ゴミではない」などが挙げられ、家族との間でこれらの意識の違いが生じて、片付けが進まないかもしれません。

片付けの際には、家族からはゴミに見えたとして「本人にとっては大切な物」という気持ちで片付けるようにし、衝突を避けるようにしましょう。

 

不用品回収業者やゴミ屋敷清掃業者を利用する

「不用品回収業者やゴミ屋敷清掃業者を利用する」ことも有効な対処法です。業者による片付けは、短時間で確実に片付くことがメリットで、ゴミ屋敷化した実家を元に戻すには最適な方法と言えます。

一方、最低でも10万円以上のコストがかかるほか、業者が部屋に入ることに抵抗することも考えられるため、本人の承諾を得てから実施すべきでしょう。

本人はもとより、家族でも片付けられない状況の場合は、業者の力を使うのが最善であることを覚えておきましょう。

以下の記事では、ゴミ屋敷清掃業者の選び方について説明しております。

ゴミ屋敷清掃業者の選び方で失敗しないためのポイント

 

実家がゴミ屋敷になっていた時に考えられる原因

ゴミ屋敷

東京都立中部総合精神保健福祉センター副所長の菅原誠氏がまとめたレポート*によると、ゴミ屋敷になってしまう理由としては、以下のようなことが考えられると指摘しています。

  • 家族や地域からの孤立
  • 統合失調症やうつ病などの精神障害(疾患)
  • 経済的困窮
  • 認知症
  • 身体能力の低下、身体障害(疾患)
  • セルフネグレクト(自己放任)
  • アルコール依存症

上記いずれかの原因に該当するかたちで、実家がゴミ屋敷になっている場合は、ゴミ屋敷を片付けるだけでなく、原因に合わせた対処にも取り組む必要があります。

*出典:菅原誠,2020,いわゆるごみ屋敷への精神保健福祉の視点からの考察

 

ゴミ屋敷化した実家を放置してはいけない理由

実家がゴミ屋敷になってしまった場合、家族によっては放置せざるを得ない状況になるかもしれませんが、放置せずに片付ける必要があります。

それには以下のような理由が挙げられます。

  • 火災リスク
  • 健康被害
  • 近隣住民とのトラブル

それぞれ解説します。

 

火災リスク

ゴミ屋敷で最も懸念すべきリスクが「火災」です。ゴミの下敷きになった電気コードがショートするケースや、家電製品に溜まった埃、人によってはタバコの火の不始末によって一気に火がまわってしまうかもしれません。

また、ゴミや不用品が屋外に置いてあるような場合では、放火による出火も考えられますので、火災リスクを減らす意味でも片付ける必要があります。

事実、公益財団法人日本都市センターの「自治体によるゴミ屋敷対策」においても、ゴミ屋敷は火災や放火などの犯罪に遭いやすいと指摘されています。

出典:公益財団法人日本都市センター,2019,自治体によるゴミ屋敷対策,P.12

 

健康被害

「健康被害」もゴミ屋敷を放置すべきでない理由のひとつです。多くの場合において親である居住者自身の健康被害はもとより、家族、さらには近隣住民への影響も想定されます。

先述したレポートのなかで、ゴミ屋敷757事例において悪臭(51.9%)そして病害虫やネズミ等の発生(44.4%)が挙げられていることから、ゴミ屋敷内外において何かしらの健康被害が生じても不思議ではないことが分かります。

出典:公益財団法人日本都市センター,2019,自治体によるゴミ屋敷対策,P.3

 

近隣住民とのトラブル

ゴミ屋敷を放置すべきでない理由には「近隣住民とのトラブル」もあります。近隣住民からしてみれば、害虫やネズミの発生、樹木の繁茂、そして火災リスクを抱えながらの生活を強いられる訳ですから、家主やその家族の責任として片付けなければいけません。

ゴミ屋敷事案の主な認知方法(発覚した理由)で最も多いのは「市民からの通報」であることから、近隣住民の目は厳しいと言えます。

出典:環境省環境再生・資源循環局,令和4年度「ごみ屋敷」に関する調査報告書,P.6

 

ゴミ屋敷を片付ける方法

実家がゴミ屋敷になった場合、放置せず片付ける必要があります。ゴミ屋敷を片付ける方法は以下2つです。

  • 自分で片付ける
  • 業者に片付けを依頼する

それぞれ解説します。

 

自分で片付ける

ゴミ屋敷を片付ける方法で最もシンプルな方法が「自分で片付ける」です。実家がゴミ屋敷になってしまっているケースでは、実質的には子が片付けことになるでしょう。

片付けにかかるコストが最低限で済むことや、自分のペースで片付けられるといったことが利点かもしれませんが、大変な労力と時間がかかることは否めません。

 

業者に片付けを依頼する

「業者に片付けを依頼する」ことは最も確実で早い方法と言えます。不用品回収業者やゴミ屋敷清掃業者などが対象になりますが、不用品回収業者によるゴミ屋敷清掃サービスを利用するのが賢明です。

不用品回収業者によるゴミ屋敷清掃サービスであれば、いかなるゴミや不用品も片付けてくれるほか、清掃(ハウスクリーニング)、消毒、さらに不用品の買取サービスなど、一度にすべてが片付くことが特徴です。

 

実家がゴミ屋敷になったら業者に依頼しよう

実家がゴミ屋敷になっている場合は、様々なトラブルやリスクを避けるためにも、速やかに片付ける必要があります。

一方、片付けたくても片付けられない事情がある場合は、不用品回収業者やゴミ屋敷清掃業者に相談するようにしましょう。

捻出できるコスト内で片付けてもらったり、家電製品や貴金属製品などの買取サービスで料金を相殺してもらったりすることもできます。

不用品回収業者は、多くのゴミ屋敷事情を経験していますので、最適な解決案をアドバイスしてくれるでしょう。

 

まとめ

実家がゴミ屋敷になっている時は、その原因や理由を把握することが大切です。また、健康被害や近隣住民とのトラブルを避ける意味でも、迅速な片付けが求められます。

家族で片付ける方法以外にも業者を利用する選択肢もありますので、状況に合わせて最適な方法を選びましょう。

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