
使わなくなった釣竿・スキー板・ゴルフクラブは、岡山市では竹製の竿を除きいずれも「粗大ごみ」です。ただし付属品や小物は区分が別で、リールは「不燃ごみ」、スキー靴やゴルフボールは「可燃ごみ」になります。倉敷市では大きさの基準に照らして区分を考えるため、長さと素材を先に確かめるのが近道です。まだ使える物は、捨てる前に買取に回せないかも確認しておきましょう。
物置や押入れの奥から出てくるレジャー用品は、「長い」「素材が混ざっている」「まだ売れるかもしれない」の3つが重なりやすく、どこから手を付けるか迷いやすい品目です。この記事では、岡山市と倉敷市の公式の分別案内をもとに、長物と金属類の分け方を品目ごとに整理します。
目次
片付けの現場では、レジャー用品は1点ずつではなく「竿が何本もあってリールが箱いっぱい」「スキー板とストックと靴がひとまとめ」といった形で出てくることがよくあります。岡山県は南に瀬戸内海、北に中国山地があり、県北にはスキー場もあるので、海釣りの道具とスキー用品が同じ物置から一緒に出てくることもあります。まとめて同じ袋に入れたくなりますが、ごみの区分は品目ごとに違います。先に次の3つで仕分けておくと、申し込みや袋詰めの段階で手が止まりません。
「長さ」と「素材」は自治体のルールで区分が決まり、「売れるか」は処分そのものをしなくて済むかどうかの分かれ道です。以下、この順番で見ていきます。
岡山市は「分かりにくい資源・ごみの分別区分」を五十音の行ごとに公開していて、レジャー用品も品目ごとに区分が載っています。釣具・スキー・ゴルフまわりの主なものを表にまとめました。
| 品目 | 岡山市の区分 | 市の案内の補足 |
|---|---|---|
| 釣り竿 | 粗大ごみ | 竹製の竿は下の行の扱い |
| 釣り竿(竹製) | 可燃ごみ | 「概ね50cm以下に切ってだしてください。切れないときは粗大ごみです。」 |
| リール(つり用) | 不燃ごみ | ― |
| 釣り糸 | 可燃ごみ | ― |
| ルアー(つり用) | 可燃ごみ | 「金属製の物は不燃ごみです。」 |
| 釣り道具(鉛) | 不燃ごみ | ― |
| クーラーボックス | 粗大ごみ | ― |
| スキー板 | 粗大ごみ | 2枚まで1組 |
| スキーストック | 粗大ごみ | 2本まで1組 |
| スキー靴 | 可燃ごみ | ― |
| スキーウェア | 資源化物 | 古布として出す |
| スノーボード | 粗大ごみ | ― |
| ゴルフクラブ | 粗大ごみ | 14本まで1組 |
| キャディーバッグ | 粗大ごみ | 「バックにクラブを入れると2組扱い。」 |
| ゴルフボール | 可燃ごみ | ― |
表の出典:岡山市公式ホームページ「分かりにくい資源・ごみの分別区分[か行]」/同[さ行]/同[た行]/同[ら行]
岡山市の分別区分には、スキー板は「2枚まで1組」、スキーストックは「2本まで1組」、ゴルフクラブは「14本まで1組」という数え方が添えられています。スキーセットは、板2枚とストック2本をあわせて1組の扱いです。
見落としやすいのがキャディーバッグです。市は「バックにクラブを入れると2組扱い。」と案内しています。クラブとバッグを別々に数えておくと、粗大ごみ受付センターに申し込むときに点数を言い間違えずに済みます。戸別収集の手数料は品目や組数で決まり、施設への持込みは手数料がかからないと案内されています(2026年9月時点)。金額や条件は申し込みの際に市の案内で確認してください。
岡山市の粗大ごみの案内には、「単品で重量が100キログラムを超える物、または長さが1.8メートルを超える物は、お断りする場合があります。」という一文があります。
釣竿は継いだままだと思った以上に長くなりますし、スキー板も種類によっては背丈ほどの長さがあります。竿は継ぎを外して短くし、板は申し込みの前にメジャーで測っておきましょう。1.8メートルを超える物は、申し込みの際に受付センターへ伝えて相談してください。申し込みから収集までの流れは岡山市の粗大ごみの出し方|申し込みから回収までの流れで詳しく解説しています。
岡山市の分別区分で、切って可燃ごみに出せると書かれているのは竹製の竿です。「釣り竿」の行は粗大ごみで、切って出すようには書かれていません。見た目が似ていても、グラスやカーボンの竿を竹と同じ感覚で切ってしまうのはおすすめできません。理由は後ほど説明します。
倉敷市(真備地区以外)は、品目別の分別表の冒頭にある「共通事項」や、ごみの種類ごとの案内で、区分ごとの大きさの基準や出し方を示しています。レジャー用品を判断するときに使うのは、主に次の内容です。
| 区分 | 倉敷市の大きさの基準・出し方 |
|---|---|
| 燃やせるごみ | 90リットルまでの袋に入るもの。棒状のものは長さ1m以内・直径10cm以内 |
| 資源ごみ(金属類) | 黄色のコンテナ(縦40×横70×高40cm)に入る大きさのものまで |
| 埋立ごみ | 18リットル缶より小さい、燃やせないもの(陶磁器・ガラスなど) |
| 粗大ごみ | ごみステーションには出せない。戸別収集か、受入施設への搬入 |
そのうえで、倉敷市の粗大ごみ処理手数料の一覧(主なもの)には、レジャー・スポーツ用品として「ゴルフ用具(一式まで)」「スキー用具(一式まで)」「スノーボード」が品目として挙がっています。スキー板やゴルフクラブを袋に収まる大きさにするのは現実的ではないので、倉敷市でも粗大ごみとして申し込むのが基本です。処理券の買い方と申し込み手順は倉敷市の粗大ゴミの出し方|処理券の買い方と申し込み手順にまとめています。
釣竿のように素材が混ざった長物は、上の基準に当てはめて考えます。継いだまま1mを超える竿は燃やせるごみの長さの基準に収まりませんし、多くの竿には糸を通す金属のガイドが付いています。倉敷市の分別表では、腕時計や携帯電話機、傘(洋傘)のように素材が組み合わさった物が、粗大ごみ(複合製品)として扱われています。竿がどの区分に当たるか判断に迷ったら、倉敷市のごみ分別アプリ「さんあ~る」で調べるか、分別のページで問い合わせ先になっている倉敷市資源循環推進課(086-426-3375)に確認するのが確実です。
岡山では、岡山市は品目ごとの区分表で答えが見つかりやすく、倉敷市はレジャー用品を大きさの基準から考えることになるため、同じスキー板でも調べ方が変わります。実家は岡山市、ご自身は倉敷市といったように住まいと片付け先が違う場合は、片付ける家がある市のルールで判断してください。
竿やシャフトを短く切れば袋に入る、と考える方は少なくありません。ただ、岡山市の分別区分で切って出すよう書かれているのは竹製の竿だけです。とくに気を付けたいのが、カーボン(炭素繊維)を使った竿やゴルフクラブのシャフトです。
炭素繊維メーカーの三菱ケミカルは、炭素繊維は剛性があって繊維が細いため、皮膚や粘膜に付くとかゆみや痛みが出ることがあると説明し、「なるべく皮膚や粘膜の露出を減らし、付着した場合はこすらずに水で洗い流してください。」と案内しています。これは素材としての炭素繊維を扱う人に向けた説明で、釣竿やクラブに限った話ではありません(ご家庭の竿やクラブの出し方は、各市の区分に従います)。それでも、折れた竿の断面は繊維がささくれ立っていることがあるので、次の点を守っておくと安心です。
リールやスキー板も同じ考え方です。倉敷市は、粗大ごみを自分で分解して出す場合、燃やせるごみ・金属類・埋立ごみの素材ごとに分け、大きさの基準に合えばそれぞれの区分で出せる、としています。とはいえ、金属のエッジが板と一体になったスキー板を家庭でばらすのは難しく、手間とけがのリスクに見合いません。リールは岡山市では丸ごと不燃ごみなので、分解せずに出せます。ただし、電池やバッテリーで動く電動リールは同じ扱いとは限らないので、市の案内で確認してください。釣り糸は可燃ごみ、鉛のおもりは「釣り道具(鉛)」として不燃ごみなので、外せる物だけ分けておけば十分です。
岡山市・倉敷市とも、粗大ごみの持ち込みの案内の中で、捨てる前にリユース(再利用)を検討するよう呼びかけています。レジャー用品は、処分するしかない物と、中古品としてまだ使える物が一緒に眠っていることが多い品目です。
売却について、環境省は家電製品の案内の中で「中古品を扱うリユースショップ(リサイクルショップ)など、古物商の許可を有し、信用できる業者に中古品としての買取りを依頼してください。」としています。家電についての案内ですが、中古品として売るなら古物商の許可を持つ業者へ、という考え方はレジャー用品でも同じです。一方で環境省は同じページで、古物商の許可は中古品等の売買のための許可で、ご家庭の廃棄物を回収するには市区町村の一般廃棄物処理業許可や委託が必要だとも整理しています。売る物と処分する物では、必要な許可が違うということです。
査定に出す前に、次の点を見ておくと話が早く進みます。
反対に、折れた竿や錆びの進んだリールは値が付きにくく、処分に回すことが多くなります。買取の金額は品物の状態や時期で変わるため、ここでは目安を挙げません。買取に出す物と処分する物を先に分けておくと、その後の手配がスムーズです。押入れやクローゼットにしまい込んだ物をまとめて見直すなら、押入れ・クローゼットの片付け方|溜まりやすい不用品の処分のコツも参考にしてください。
コウノ産業は、岡山市の一般廃棄物収集運搬業の許可を受けています。片付けから買取・回収までグループで一気通貫で対応しているため、竿やリール、ゴルフクラブのように「売れるかもしれない物」と「処分する物」が混ざっていても、まとめてご相談いただけます(値が付くかどうかは品物の状態によります)。長い物の運び出しや、物置ごとの片付けもお任せください。岡山市以外にお住まいの方は、お住まいの地域でどのように対応できるかを、お問い合わせの際にご案内します。物置そのものの解体を考えている方は、物置・倉庫の解体と中身の片付け|庭じまいで困らない手順もあわせてご覧ください。
出典:岡山市公式ホームページ「粗大ごみの出し方」/岡山市公式ホームページ「粗大ごみ持込みの手順」/倉敷市ホームページ「燃やせるごみ・資源ごみ・埋立ごみ・使用済乾電池」/倉敷市ホームページ「ごみの分別区分と出し方(あ~そ)」/倉敷市ホームページ「粗大ごみ処理手数料(主なもの)分類別」/倉敷市ホームページ「自分で受入施設へ搬入」/倉敷市ホームページ「粗大ごみ」/環境省ホームページ「廃棄物の処分に『無許可』の回収業者を利用しないでください!」/三菱ケミカル 炭素繊維特設サイト「よくあるご質問」。本記事では、これらの内容を要約・編集して紹介しています。
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