
引越しや実家の片付けでごみが一度に大量に出たとき、岡山市と倉敷市では案内されている出し方が違います。岡山市は、一時的に大量のごみがある場合は分別して市の処理施設へ自己搬入するよう案内しており、業者に頼む場合に備えて「一時大量ごみの収集・処分が可能な許可業者」の一覧を公開しています。倉敷市には「一時多量ごみ制度」があり、市に申請したうえで、市が載せている許可業者に有料で運搬を任せる仕組みです。制度の名前も「大量」と「多量」で一字違います。この記事では、両市の公式ページの内容をもとに、それぞれの出し方と段取りを整理します。
目次
一時大量ごみ(倉敷市の呼び方では一時多量ごみ)は、引越しや遺品整理、家の片付けなどで、ふだんの家庭ごみとは比べものにならない量が一度に出るごみのことです。中身は燃やせるごみや資源ごみ、粗大ごみなど、いつもの家庭ごみと同じ種類です。違いは「量」と「出るタイミング」ですが、この2つがそろうと、いつもの収集日に出すやり方が通用しなくなります。
倉敷市は、その理由を「遺品整理や引越し等に伴う一時多量ごみを、一度にまとめてごみステーションへ出すと、ごみステーションの他の利用者の方が利用できなくなる場合があります。」と説明しています。
現場で片付けをしていても、ここでつまずく方は少なくありません。袋にまとめるところまでは順調でも、玄関に何十袋と積み上がった段階で「これをどう出せばいいのか」と手が止まってしまいます。袋詰めを始める前に、どこへどう出すかを先に決めておくことが大切です。
岡山市のよくある質問では、粗大ごみの戸別収集は一度の申し込みで10個までとしたうえで、「引っ越しごみなど、一時的に大量にごみがある場合は分別をし、決められた方法で市の処理施設へ自己搬入してください。」と案内しています。
別の質問では、片付けなどで一時的に大量に出る可燃ごみ・不燃ごみ・プラ資源・資源化物は市の施設に持ち込むこともできるとしつつ、「基本的には、地域で指定された日にごみステーションに出してください。」とも書かれています。つまり岡山市では、少しずつ出せる量ならいつもの収集日に、まとまった量なら分別したうえで自分で施設へ運ぶ、というのが市の基本の考え方です。
粗大ごみを施設へ持ち込む場合は事前の予約が必要で、手数料はかかりません(2026年9月時点)。予約の締め切りや、予約した本人が持ち込むこと、1日1車までといった条件は、金属くず・鉄くずの処分と買取|岡山市・倉敷市の分別と持ち込みの注意点で詳しくまとめています。
自分で運ぶ車や人手がない場合は、業者に頼むことになります。岡山市は、一時大量ごみの収集・処分に対応できる許可業者の一覧をPDFで公開しています(岡山市ホームページ「一時大量ごみの収集・処分及び遺品整理が対応可能な許可業者について」)。
同じページには、業者を選ぶときの注意も書かれています。
また、建部地区はごみ処理区域が違うため、一覧の業者では対応できないことがあると注記されています。
倉敷市には、遺品の整理や引っ越しなどで一時的に多量に出る家庭ごみを、市の許可業者に有料で運んでもらえる「一時多量ごみ制度」があります。倉敷市の案内では、出し方はこの制度を使う方法と、ふだんの分別ルールに従って自分で出す方法の2通りです。
制度を使う場合は、業者に運搬を頼む前に市への申請が必要です。手続きは、倉敷市ホームページ「一時多量ごみ制度のご利用方法」によると次の順番です(真備地区の方は、相談先・提出先が真備支所市民課環境係になります)。
| 1 市に相談 | 倉敷市資源循環推進課に相談し、制度の内容や注意点の説明を受ける |
|---|---|
| 2 許可業者と契約 | 運搬を任せる許可業者と契約する。市は「なるべく複数業者から見積もりを行い、書面にて契約を行うようにしてください。」としている |
| 3 申請書を提出 | 契約ができたら申請書を提出。審査後、市から必要な数の一時多量ごみシールが交付される |
| 4 片付け・分別 | 家庭ごみの出し方に従って分別し、ごみ袋や粗大ごみにシールを貼る。粗大ごみには所定の金額の粗大ごみ収入証紙も貼る |
| 5 市の現地確認 | 片付けが終わったら市に連絡。「搬入前に、市職員が現地にて分別状況などの確認を行います。」立ち会いも求められる |
| 6 許可業者が搬入 | 市から交付される搬入承諾書の写しを許可業者に渡し、許可業者が所定の期間内に市の処理場へ運ぶ |
| 7 支払い | 許可業者に契約金額を支払う(市への報告は不要) |
費用について、倉敷市は「処分費用は、家庭ごみをご自身で市の処理場に搬入した場合(自己搬入)と同じです。」「運搬費や片付け費については、業者が設定した金額になります。」と説明しています。つまり、処分にかかる部分は自分で運んだ場合と同じ扱いで、運ぶ手間と片付けの手間の分を業者に払う形です。
注意したいのは、この制度で運搬を任せられるのは、倉敷市のページに一覧で載っている許可業者に限られることです。倉敷市は、同市の一般廃棄物収集運搬業(一時多量ごみ)の許可を持たない事業者が遺品整理などで出たごみを処理することは法律に違反すると案内しています。依頼先を決める前に、市のページの一覧で確認してください。
制度を使わない場合は、数回に分けてごみステーションへ出すか、市の施設(倉敷・水島・児島・玉島の各環境センターなど)へ直接持ち込むよう案内されています。なお、粗大ごみを自分で持ち込む場合、倉敷市では処理手数料が必要です(2026年9月時点)。粗大ごみの直接持ち込みに手数料がかからない岡山市とは、この点が違います。
なお、倉敷市の分別や持ち込みの案内は、真備地区とそれ以外で分かれています。真備地区の方は、真備地区向けのページで持ち込み先や手続きを確認してください。
ここまでの内容を、両市の公式ページに書かれている範囲で並べると次のとおりです。
| 項目 | 岡山市 | 倉敷市(真備地区以外) |
|---|---|---|
| 呼び方 | 一時大量ごみ | 一時多量ごみ |
| 自分で出す場合 | 分別して市の処理施設へ自己搬入(粗大ごみの持ち込みは予約制・手数料はかからない) | 数回に分けてごみステーションへ出すか、市の施設へ直接持ち込み(粗大ごみの自己搬入は有料) |
| 業者に頼む場合 | 市が対応可能な許可業者の一覧を公開(紹介・あっせんはしない) | 一時多量ごみ制度で、市に申請したうえで一覧の許可業者に運搬を委託 |
| 市の関わり方 | 一覧の公開と、業者選びの注意点の案内 | 事前相談・申請の審査・シールの交付・搬入前の現地確認 |
倉敷市の制度は手順が多いぶん、市が途中で分別の状況を確かめてくれる仕組みになっています。岡山市は、一覧を見て自分で業者を選び、見積りを取り比べる形です。
制度の違いが分かったところで、実際に退去日や引き渡し日に間に合わせるための段取りを整理します。現場でよく見る「間に合わない」パターンと、その防ぎ方は次の3つです。
▶ 1. 量をざっくり見積もってから方法を選ぶ
岡山市の粗大ごみの戸別収集は、1度の申し込みで10個までです。家具が数点なら戸別収集で済みますが、部屋ごと片付ける量なら、自己搬入か業者かを早めに決める必要があります。まず部屋ごとに「大きな物が何個、袋が何袋くらい」と書き出してみてください。
▶ 2. 倉敷市は「現地確認」の日を逆算に入れる
倉敷市の一時多量ごみ制度は、相談、契約、申請、片付け、市の現地確認、搬入という順番で進みます。片付けが終わってすぐに運び出せるわけではないので、退去日の直前に片付けを終える計画だと間に合わないおそれがあります。最初の相談の段階で、全体の日程感を市と業者に確認しておくと安心です。
▶ 3. まだ使える物は、ごみにする前に分けておく
岡山市も倉敷市も、粗大ごみの案内ページで、捨てる前にリユースを検討するよう呼びかけています。譲る・売る物を先に分けておけば、ごみの量そのものが減り、運ぶ手間も費用も小さくなります。引越しごみ全体の片付け方は引越しゴミの処分方法|大量の不用品を効率よく片付けるコツでも紹介しています。
岡山市が公開している「一時大量ごみの収集・処分が可能な許可業者」の一覧(令和8年4月現在)には、コウノ産業も掲載されています。引越しや実家の片付けで出たごみを、分別から運び出しまでまとめてお引き受けします。値が付く物は買取もご相談いただけます。片付けから買取・回収、そのあとのクリーニングまでグループで一気通貫で対応できるため、業者をいくつも手配する必要がありません。
なお、岡山市の一覧には、建部地区はごみ処理区域が違うため対応できないことがあると注記されています。また、倉敷市で一時多量ごみ制度を使う場合は、倉敷市のページの許可業者一覧から依頼先をお選びください。お見積りは無料です。「どのくらいの量か見てほしい」という段階でも、お気軽にご連絡ください。
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