
親が集めていた切手や古いお金、レコード、カメラなどが遺品整理で大量に出てきたら、価値が分からないうちは捨てない・一人で売らないことが基本です。進め方は、①品目ごとにまとめて量を把握する、②相続人みんなで中身を共有する、③今も使えるお金や値が付く物がないか確かめる、④残りを市の分別どおりに処分する、の順です。趣味の品も、値が付く物は相続財産にあたり得ます。この記事では、品目ごとの確かめ方と、岡山市・倉敷市での出し方の違いを整理します。
目次
趣味の品は、持ち主にとっては大切でも、家族には価値が分からないことも多いものです。量が多いと「まとめて捨ててしまおう」となりがちですが、その前に次の3つを確かめてください。
国税庁は、相続税がかかる財産を、現金や土地などのほか「金銭に見積もることができる経済的価値のあるすべてのもの」と説明しています。値が付く切手や古いお金、カメラなども、この財産にあたり得ます。相続税がかかるかどうかは財産全体の額によりますが、少なくとも「誰かが勝手に処分してよい物」ではありません。
コレクションは「形見としてほしい」という家族が出てくることもあります。売ったり捨てたりする前に、写真やリストで中身を共有しておくと、あとで揉めにくくなります。また、相続放棄を考えている場合、遺品を処分すると相続を認めたとみなされることがあります。くわしくは遺品整理で見つかった現金・通帳・印鑑の扱い方|相続放棄の注意点をご覧ください。
見た目の古さや量だけでは、値が付くかどうかは分かりません。家族が見た目で判断せず、その品目を扱う専門の買取店などに確かめてもらうと判断しやすくなります。外箱やケース、説明書、収集の記録ノートなども、捨てずに一緒に残しておくと、調べるときの手がかりになります。
切手アルバムやシートで集めた物は、収集品として値が付くかどうかを確かめてから扱いを決めます。一方、ふつうに使える未使用の切手やはがきは、郵便局で所定の手数料を払えば別の切手などに交換できます(現金への払い戻しではありません)。交換の流れは遺品の手紙・日記・年賀状の処分方法|個人情報を残さず手放す【岡山】で紹介しています。
古いお金の中には、今も法律上使えるものが交じっていることがあります。日本銀行の「教えて!にちぎん」によると、日本銀行がこれまでに発行したお札は56種類で、今は発行されていない種類も含めて25種類が現在も有効です。残りの31種類は、過去の法令による措置で通用力を失っています。今は発行されていないものの有効なお札(たとえば肖像が聖徳太子の一万円券)は、日本銀行の本支店で今のお札と引き換えられるとされています。
今も使えるお札や硬貨は、遺品の中でも「現金」として扱うのが基本です。一方、今は使えない古いお金や記念品は、収集品として値が付くかどうかを確かめる対象になります。古銭のコレクションの中に現役のお札が交じっていることもあるので、まとめて売る前に分けておきましょう。
レコードは、盤とジャケット、帯、歌詞カードなどをばらさずに、1枚ずつそのままの形で箱にまとめておきます。値が付くかどうかを確かめるときに、そろっているかどうかを見てもらえます。レコードプレーヤーやスピーカーなどの機器も、処分する前に一度確認しておくと安心です。
フィルムカメラやレンズは、本体と付属品(レンズキャップ、ケース、説明書など)を一緒にしておきます。古いフィルムやネガが残っている場合は、家族の写真が写っていることもあるので、中身を確かめてから扱いを決めましょう。
値が付かなかった物や、家族が残さないと決めた物は、市の分別どおりに処分します。同じ品目でも、岡山市と倉敷市(真備地区以外)では区分が違うことがあります。
| 品目 | 岡山市 | 倉敷市(真備地区以外) |
|---|---|---|
| レコード盤 | プラ資源 | 燃やせるごみ |
| CD | プラ資源(ケース含む) | 燃やせるごみ(CD盤) |
| カセットテープ | 可燃ごみ | 燃やせるごみ |
| 本 | 資源化物(古紙) | 資源ごみ |
岡山市ではレコード盤とCDが「プラ資源」なのに対し、倉敷市ではどちらも「燃やせるごみ」です。遺品は、実家がある市の区分で出すのが基本です。実家が岡山市なら岡山市、倉敷市なら倉敷市の案内を確かめてください。
カメラは、岡山市では機械式のカメラが「不燃ごみ」、デジタルカメラや使い捨てカメラは「小型家電」で、「協力店舗・市有施設等に持込んでください。」と案内されています。なお岡山市は、小型家電の出し方のページで「不用品回収業者等への回収依頼は、トラブルや違法行為となるおそれがありますので、市の回収制度をご利用ください。」と呼びかけています。デジタルカメラなどの小型家電は、市の回収制度で出してください。
▶ 品目ごとに箱を分ける
切手、お金、レコード、カメラ、その他、のように品目ごとに箱を分けます。途中で中身を混ぜないことが、あとで確かめるときの近道です。
▶ 写真とメモで中身を記録する
箱ごとに写真を撮り、おおよその量をメモしておきます。遠方の家族とも共有しやすくなります。
▶ 相続人で「残す・確かめる・処分する」を決める
形見として残したい物を先に決め、残りを「値が付くか確かめる物」と「処分する物」に分けます。
▶ 今も使えるお金や値が付く物がないか確かめる
古いお金の箱から今も有効なお札を分け、収集品は専門の買取店などに見てもらいます。
▶ 処分する物は市の区分どおりに出す
上の表のように、市によって区分が違う品目があります。貴金属やブランド品が一緒に出てきた場合は、遺品整理で出た貴金属・ブランド品の扱い方|売却・形見・供養の判断も参考にしてください。
コウノ産業の遺品整理では、ご要望をもとに、手元に残すもの、形見分け、処分するものに分けて整理し、ご遺族の方に確認していただきながら作業を進めます。必要なものや形見など、お申し出のあったものは探し出して保管します。価格が付けられるものについては、買取を行うことも可能です。
「量が多くて、どこから手を付ければいいか分からない」という段階でもご相談ください。片付けから買取・回収・クリーニングまで、グループで一気通貫で対応しています。
出典:国税庁ホームページ「No.4105 相続税がかかる財産」/日本銀行「教えて!にちぎん」/岡山市ホームページ「分かりにくい資源・ごみの分別区分」「小型家電の出し方」/倉敷市ホームページ「ごみの分別区分と出し方」。本記事では、コウノ産業がこれらの内容を要約・編集して紹介しています。
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