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遺品の薬・医療機器・介護用品の処分方法|返す物と捨てる物【岡山】

遺品整理

岡山|不用品回収
 

在宅介護や闘病のあとの遺品整理では、ふつうの片付けにはない品目が出てきます。飲み残した薬、注射針、介護ベッドや車いす、紙おむつの買い置き。どれから手を付ければよいか迷ったら、順番は次の3つです。

①介護ベッドや車いすなど、介護保険で「借りている物」がないかを先に確かめて返却の連絡をする。②医療用麻薬や注射針など、ごみに出せない物を薬局や医療機関に返す(ふつうの薬も、迷ったら薬局に相談する)。③残った自分の物だけを、市の分別に従って処分する。この記事では、岡山市と倉敷市の公式の案内に沿って、品目ごとの扱い方を整理します。

遺品整理の前に|介護用品は「借りている物」かを確認する

在宅介護をしていた家では、介護ベッドや車いすが介護保険のレンタル(福祉用具貸与)であることがよくあります。レンタル品は事業者の持ち物なので、ご家族が処分したり、買取に出したりすることはできません。現場でも、先に処分の段取りを組んでから「これはレンタルだった」と分かる場面があります。

介護保険でレンタルされる主な福祉用具

厚生労働省ホームページ「福祉用具・住宅改修」では、介護保険の福祉用具貸与の対象として、次の種目が挙げられています。

区分 種目
寝る・移る 特殊寝台(いわゆる介護ベッド・付属品含む)、床ずれ防止用具、体位変換器、移動用リフト(つり具の部分を除く)
歩く・移動する 車いす(付属品含む)、歩行器、歩行補助つえ、手すり、スロープ
その他 認知症老人徘徊感知機器、自動排泄処理装置

なお、歩行器(歩行車を除く)や杖の一部などは、令和6年4月からレンタルか購入かを選べるようになっています。見た目だけでは「借りた物」か「買った物」かは分からないので、機器に事業者のシールが貼られていないか見るほか、手元の契約書類やケアマネジャーへの問い合わせで確かめるのが確実です。

連絡先はケアマネジャーと福祉用具貸与事業者

同じページでは、福祉用具貸与を使うときは「担当のケアマネジャーの方と福祉用具貸与事業者の方にご相談の上、貸与する用具を決定してください。」とされています。借りるときに間に入っていたのがこの2者なので、返すときの連絡先もまずはここです。ケアマネジャーに亡くなったことを伝えれば、どの用具がレンタルだったかも含めて確認しやすくなります。引き取りの日程は、家の片付けの日取りより先に決めておくと、搬出の段取りが組みやすくなります。

在宅酸素の機器や吸引器など、医療の一環で使っていた機器も、ご家族の持ち物とは限りません。医療機関や、医療機関から案内された業者に、返却の方法を問い合わせてください。

遺品の薬の処分方法|残った薬は薬局に相談するのが基本

飲み残しの薬は、市によっては家庭ごみに出せるものもありますが、書き方が市ごとに違い、なかには法律で返す先が決まっている薬もあります。迷ったら、薬を受け取っていた(調剤してもらった)薬局に相談するのがいちばん確実です。

医療用麻薬は医療機関か薬局に返す

がんの痛み止めなどに使われる医療用麻薬には、飲み薬のほか、貼り薬や坐薬、注射薬などがあります(厚生労働省ホームページ「がんの痛みの治療における医療用麻薬の使用と管理のガイダンス」(令和6年・PDF))。e-Gov法令検索「麻薬及び向精神薬取締法」の第24条第1項第3号は、処方を受けた人が亡くなった場合について、「その相続人又は相続人に代わつて相続財産を管理する者が、現に所有し、又は管理する麻薬を麻薬診療施設の開設者又は麻薬小売業者に譲り渡すとき。」を例外として定めています。つまり、相続人であるご家族などが残った医療用麻薬を渡せる相手は、原則として医療機関(麻薬診療施設)か、麻薬を扱う薬局(麻薬小売業者)に限られています。

同じガイダンスでも、不要になった医療用麻薬は、調剤した薬局や病院などに持って行って処理を頼むよう、患者や家族に伝えることとされています。ごみに出したり、片付け業者に渡したりするものではありません。薬袋や薬の説明書に医療用麻薬と書かれていないか確かめ、分からなければ処方した医療機関か薬局に問い合わせてください。

ふつうの飲み薬・塗り薬の出し方

倉敷市(真備地区以外)では、倉敷市ホームページ「ごみの分別区分と出し方(あ~そ)」によると、薬(錠剤、粉末、カプセル)は燃やせるごみとされ、農薬・劇薬は購入(販売)店や製造元へ相談するよう書かれています。

岡山市の分別区分(五十音順の10ページ)には、錠剤などの飲み薬についての行は見当たりませんでした(2026年9月時点)。家庭用のチューブ入りの塗り薬は可燃ごみとされていますが、「金属製のチューブは不燃ごみとして出してください。」との注意があります。飲み薬の出し方で迷うときは、薬局か市の環境事業課に確認しましょう。

薬のびんは市によって扱いが違う

岡山市の分別区分では、病院などの薬品の空きびんは「市で収集できないもの」とされ、「販売店や製薬会社などへ相談してください。」と案内されています。倉敷市では、医療関係で使用していた薬のびんは、資源ごみではなく埋立ごみに出すとされています。栄養ドリンクのびんとは扱いが違うので、分けておきましょう。

注射針・医療機器の処分|岡山市と倉敷市の違い

インスリンの自己注射などで使った注射針は、岡山市・倉敷市のどちらも、市のごみとしては収集していません。そのほかの医療機器も含めて、両市の分別区分をまとめると次のとおりです(2026年9月時点)。

品目 岡山市 倉敷市(真備地区以外)
注射針(在宅医療用) 市で収集できないもの(病院・薬局に相談) 出せない(病院・医院・薬局などへ相談)
注射器(在宅医療用) 可燃ごみ(針が付いていないものに限る。血液が付いたものは除く) 出せない(病院・医院・薬局などへ相談)
水銀の体温計・血圧計 資源化物(資源化物収集日に灰色コンテナへ) 品目としての記載はなし(市に確認)
電子体温計・電子血圧計 小型家電(協力店舗・市有施設等へ持ち込み) 品目としての記載はなし(市に確認)

岡山市|注射針は病院・薬局へ、血の付いた物も出せない

岡山市ホームページ「分かりにくい資源・ごみの分別区分[た行]」では、在宅医療用の注射針は「市で収集できないもの」で、「病院、薬局に相談してください。」とされています。さらに岡山市ホームページ「分かりにくい資源・ごみの分別区分[あ行]」の「医療廃棄物」の行には、「注射針等の鋭利なものは、出せません。鋭利でないものであっても血液が付着したものは、出せません(医療機関や薬局に返却してください)。」とあります。岡山市では、ガーゼや脱脂綿のように鋭利でない物でも、血液が付いたものは可燃ごみに混ぜないよう注意してください。

注射針は、使っていたときに医療機関や薬局から渡された専用の容器があれば、それにまとめておきます。容器の有無や返し方は返却先によって違うので、持って行く前に電話で確認しておくと安心です。

電子体温計・電子血圧計は、岡山市では小型家電として、協力店舗や市有施設での回収に出します。電子体温計の電池は取り外して、資源化物の収集日に灰色コンテナへ出すよう案内されています。岡山市「小型家電の出し方」には、「不用品回収業者等への回収依頼は、トラブルや違法行為となるおそれがありますので、市の回収制度をご利用ください。」との記載もあります。

倉敷市|注射器も注射針も市では出せない

倉敷市ホームページ「ごみの分別区分と出し方(た~わ)」では、注射器と注射針はまとめて「出せない」とされ、病院・医院・薬局などへ相談するよう案内されています。岡山市では針の付いていない注射器は(血液が付いたものを除き)可燃ごみに出せるのに対し、倉敷市では注射器も出せないという違いがあるので、実家と自宅で市が違う方は特に注意してください。

介護用品・紙おむつの出し方

レンタルではなく自分で購入した介護用品は、ほかの家財と同じように処分できます。

介護ベッド・車いすは粗大ごみ

岡山市の分別区分では、車椅子・杖・シルバーカー(手押し車)・歩行器はいずれも粗大ごみです。車椅子の行には「一般家庭で使用したものに限ります。」とあります。ベッドも粗大ごみで、介護用のものも含めて「いずれもマットレスは別物扱いです。」とされているので、ベッドとマットレスは別の品目として数えられます。倉敷市でも、粗大ごみ処理手数料の一覧に「ベッド(介護・リクライニング)」や「車椅子(手動型)」「車椅子(電動)」が載っており、粗大ごみとして扱われます。

手数料のかかり方は市と出し方で違います。岡山市は、戸別収集は有料ですが、予約をして施設に直接持ち込む場合は手数料がかかりません(無料)。倉敷市は、戸別収集だけでなく自分で施設へ持ち込む場合も処理手数料が必要です(いずれも2026年9月時点)。金額は品目によって異なるので、申し込みの際に各市の粗大ごみ受付で確認してください。岡山市の持ち込みには、予約した本人が持ち込むことや1日1車までといった条件もあり、持ち込みの手順は金属くず・鉄くずの処分と買取|岡山市・倉敷市の分別と持ち込みの注意点でも紹介しています。

なお、床ずれ防止用のマットレスは、介護保険のレンタル(床ずれ防止用具)であることもあります。処分する前に、購入した物かどうかを確かめてください。自分の物のマットレスの処分については、布団・マットレスの処分方法もあわせてご覧ください。

紙おむつは汚物を取り除いて燃やすごみへ

紙おむつは、岡山市・倉敷市のどちらも燃やすごみ(岡山市は可燃ごみ、倉敷市は燃やせるごみ)に出せます。岡山市の分別区分では、おむつ(布・紙製)は可燃ごみで、「汚物は取り除いてください。」とされています。倉敷市(真備地区以外)では、「紙おむつは、汚物を取り除き、丈夫な小袋に入れ、ごみ袋の真中あたりに入れてください。」と、袋の入れ方まで案内されています。

未開封の紙おむつや介護用品が大量に残ることもあります。捨てる前に、ケアマネジャーなどに使い道がないか一度聞いてみるのもひとつの方法です。

在宅介護のあとの遺品整理はコウノ産業へ

在宅介護のあとの家は、薬や医療機器、レンタル品、自分で買った介護用品が同じ部屋に混ざっています。この記事で紹介したとおり、医療用麻薬や注射針、レンタルの福祉用具は、私たちのような片付け業者が引き取る物ではありません。ご家族が返却先に連絡されたあと、残った家財の片付けをお手伝いします。

コウノ産業の遺品整理では、作業中に貴重品や重要書類などが出てきた場合は取り置きします。片付けから、値が付く物の買取のご相談、不用品の回収、クリーニングまでグループで一気通貫で対応しています。遠方にお住まいで何度も実家に通えない方は、遠方に住む家族の遺品整理も参考にしてください。岡山県全域でご相談を承っています。

出典:厚生労働省ホームページ「福祉用具・住宅改修」同「がんの痛みの治療における医療用麻薬の使用と管理のガイダンス」e-Gov法令検索「麻薬及び向精神薬取締法」岡山市ホームページ「分かりにくい資源・ごみの分別区分[た行]」ほか各行・同「小型家電の出し方」倉敷市ホームページ「ごみの分別区分と出し方」・同「燃やせるごみ・資源ごみ・埋立ごみ・使用済乾電池」・同「粗大ごみ処理手数料」。本記事では、コウノ産業がこれらの内容を要約・編集して紹介しています。

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